この2020年代に起きそうなことの一つが、通貨のデジタル化です。
これは電子マネー、キャッシュレスが主体となるという意味ではありません。
通貨の仕組み自体をデジタル化するという意味です。
お金のデジタル化についてはイメージしにくいでしょうから、改めて別の機会でお話したいと思います。
3つあるデジタル通貨への道
デジタル通貨には、3つのアプローチがありました。
一つは国主体、もう一つは民間主体、最後に仮想通貨です。
民間主体については、Facebookが撤退したことからもわかるように、ここで可能性は潰えました。
国が本格的にデジタル通貨にシフトする前のタイミングで仕掛けましたが、結果的に国につぶされたということです。
しかし構造上仮想通貨は国につぶされませんので、将来的なデジタル通貨は、国主体か仮想通貨の2択になりました。
各国がデジタル通貨へシフトし始める
デジタル通貨へいち早く動いたのが、中国です。
早い段階からビットコインを規制し、デジタル人民元もまもなく本格スタート。
これから一気にデジタル通貨に切り替えていくことになります。
これに続こうとしているのが、インドです。こちら報道がでていました。
インド政府 「デジタル通貨」を法定通貨に 来年度中に導入へ | NHKニュース
中国はもはや経済的にも世界をリードしていますが、インドも将来的にはかなり伸びる見込みがあり、今の段階でデジタル通貨にシフトするのはいい判断です。
アメリカはドルのデジタル化にはまだそこまで躍起になっていません。ヨーロッパのユーロもそうですが、どちらも報道を見るからには前向きな準備はしているようです。
エルサルバドルの例
その一方で、ビットコインに極振りしたのが、中米のエルサルバドルです。
ビットコインを法定通貨としました。
相場が下がっているのでかなり大損したという報道もありますが、安いときに導入したので結果的に将来的にはOKという目論見も。
ビットコインは乱高下が激しく、さらに国のコントロール下におけないということもあり、国家運営という意味ではリスキーかなとも思えます。
エルサルバドルが今後どうなっていくのか、またこういった国に続くところがあるかどうか。
エルサルバドルは国を上げての導入例ですが、もしかしたら経済的に弱い国は、不安定な自国通貨よりも国際的なビットコインを導入する方がまだましだ、と考える国民もいることでしょう。
日本円はどうなる?
そこで気になるのが、日本円はどうなるかということです。
日本もデジタル日本円導入について、着々と準備を進めています。
世界各国と足並みを揃えながら、日本でもデジタル通貨導入の波が訪れるでしょう。
デジタル通貨が導入されたらどうなるのか。お札はなくなるの?
こういうところも含めて、また別の機会で考えてみましょう。