昨今、インターネットにまつわるプライバシーの問題が取りざたされています。
インターネット黎明期のことを考えれば、信じられないような世界です。
ターゲティング広告をおさらい
Facebookの収入源は、広告ビジネスです。
広告があるから、FacebookやInstagramなどをみんな無料で使うことができるわけです。
しかもWEB広告です。広告を見る側に興味関心がありそうな広告をさりげなく出すことができます。
これにより、広告がよりピンポイントで刺さるようになるわけで、広告主としては最高ですよね。
こういうのをターゲティング広告といいます。インターネットの世界が活性化した要因の一つです。
しかしこのターゲティング広告を出すためには、ユーザーがどんなものに興味を持っているか知らなければなりません。
そのユーザーがサッカーが好き、音楽が好き、旅行が好きなど、どうやって調べているのでしょうか。
もちろん一人ずつにアンケートを取れるわけではありません。
ユーザーの履歴を取得しているのです。早い話が、サッカーの記事をよく読んでいればサッカー好きなのかなとわかるし、旅行のことを調べている人ならば、旅行したいのかな、というのが分かるということです。
自分の履歴が監視されているというのは気分悪いと思う人もいるかもしれませんが、そのおかげで無料でいろいろなサービスを利用することができるわけですね。
Facebookがやらかしたこと
では、今回の話題はFacebookということで、Facebookはいったい何をやらかしてしまったのかの話に戻しましょう。
Facebookはけっこうやらかし企業でして、いくつかあるんですけども、今回はこのユーザーの履歴チェックにまつわる問題です。
Facebookにログインしている状態ならば、たしかに履歴をチェックされていても当然かなというところですよね。
しかし、どうやらログアウトしている状態でも履歴をチェックできちゃっていた模様。
フェイスブック、プライバシー訴訟で和解金9000万ドル支払いへ(ロイター) – Yahoo!ニュース
裁判を続けるのではなく、和解金を払うことで解決しました。その金額は9000万ドル、日本円で104億円。
すごい金額ですね。10年前の訴訟ですが、このお金が実際にその行為によって広告が表示されサイトへアクセスしてしまったユーザーに払われる、と別記事にもありましたが。10年前ですよ。わかるんですかね。
Facebookの伝説的賠償金額
104億円もなかなかですが、Facebookの伝説は他にもたくさんあります。
昨年の話ですが、なんと700億円の和解金を払っています。
フェイスブックの顔認証機能をめぐる訴訟が和解…約700億円の支払いで合意
しかも、顔認証に関しては以前も問題になっています。
この記事にもありますが、ケンブリッジ・アナリティカ関連でなんと5400億円という意味に分からない罰金を支払っています。
Facebookってお金あるんですかね。
ケンブリッジ・アナリティカというのは長くなってきちゃったので割愛しますが、いずれなにかで解説したいなと思います。
選挙がらみなので、選挙シーズンのときがいいかもですね。