どうして国連軍が助けに行ってあげないの?国連が役割を果たせない二つの理由


国連という組織があります。

なんとなく国連=世界政府のようなものをイメージし、非常に力を持っている組織であるかのように思う人もいるでしょう。

国連軍が動いてウクライナを助けてやれよ、という声もちらほら。

安保理と拒否権

国連は加盟しているメンバー(=国)が同じだけの力を持っているわけではありません。

国連総会ではたしかに一か国に一票が与えられています。

重要な問題は3分の2があれば可決、普通の問題は過半数で可決になります。

そういう意味ではなんとなく平等な感じもありますけど、常任理事国と非常任理事国が存在します。

その中でも常任理事国の力は絶大で、拒否権を持っています。

すべてをひっくり返す力です。

その拒否権を持っている国は、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスとなっています。

その国のどこかが嫌だといえば、それで終了です。

なんでその国だけ!ずるい!

と思う方もいるでしょう。

国連というのは、第二次世界大戦での戦勝国を中心に作られている組織です。

それが数十年経っても、場合によっては続くならば100年経っても継続されるのだから、戦争に勝つということがどれだけ重要なことか。

今回はロシアに対しての非難決議案が出されました。もちろんロシアが拒否し、そこで終了です。

ちなみにこの拒否権はこれまで何度も何度もでています。だいたい、その国の利害関係をもとに出すわけですが、直接的に対象が当該国になるケースは少ないのではないでしょうか。

茶番もいいところです。国連の最大の問題点です。

非難決議案も無意味

とはいえ、もしこの非難決議案が通っていたとしたらどうなるのでしょうか。

非難決議案というのは、非難し改善を要求する、ということです。

じゃあロシアが非難決議案が採択されたとして、ごめんなさいで軍を撤退するのでしょうか。

国連の問題点二つ目は、法的にも軍事力的にも、力が足りないことです。

国連軍があるとか、その国連軍が核を持っているとかなら話は別なんですけどね。

そういえば「沈黙の艦隊」もそんなテーマの話でしたが。

国連は無意味

そもそも、第二次世界大戦で勝利した国が権力を持ち続ける国連は、最初からおかしいのです。

早々に解体し、新しい国連を作るべきです。

形だけはなんかいい感じに世界平和っぽく取り繕っていますし、中で働いている人たちもきっといい人なんだと思いますが、国連に世界平和を維持することはできません。

そんな国連に、日本はかなりの金額を拠出しています。

現在は3番目に多い割合です。アメリカ、中国の次です。

国連分担金 日本は3番目に多い約8%負担へ 2位中国は比率上昇 | NHKニュース

いつまでお金を出し続けるのかな。そしていつまで国連ってあるんだろ。