ロシアがTwitterなどをネット遮断するようにしていますが、Twitterがそれに対抗するかのように、Tor対応のTwitterサイトを公開しました。
ロシアのように情報統制と、インターネットによる開かれた情報の戦い、今回のウクライナ問題の一つのテーマとして注目しているところです。
情報検閲を避けるSNSの試み
現在、VPNという検閲を防ぐ仕組みがロシアでDLが増えているというニュースがありました。
今回のニュースは、TwitterがTor対応のサイトを公開したというものです。
TwitterがTor経由で匿名アクセスできるWebサイト開設。ロシア当局の検閲回避のため – Engadget 日本版
Torというのは非常にマニアックな話ですが、僕らが日常的にアクセスできるWEBの世界は、表面の部分だけです。
実際にWEBにはさらにディープな部分もあり、そこにアクセスするためのネットワークシステムがTorというものです。
特殊なブラウザを使わないとアクセスすることはできません。
TwitterはTorでアクセスできるサイトを公開しました。
これにより、対応しているブラウザを使えば、ロシア国民も引き続きTwitterを利用することができるわけです。
Facebookはもうすでに実装済みとのこと。
ネットの遮断は困難
ネットの遮断は、現実問題として非常に困難です。
なんせ、どこかをハサミで切れば遮断できるようなものではありません。
そもそもインターネットは、どこかで回線が切れてもいろいろ迂回してアクセスできるところがいいところですからね。
張り巡らされたインターネットを遮断するというのは難しいことです。
ロシアは中国と違い、最初からTwitterなどオープンになっているものを利用していたわけです。
最初から規制していればよかった、と今ごろ思っていることでしょう。
この戦争がどういう結末を迎えるかわかりませんが、こういうオープンな情報が戦局を左右するようにも思えます。
世界の声はロシア国内に響くでしょうか。