騒音問題を根本的に解決する方法はない


騒音問題は、現代社会ならではの難しい問題です。

昔は騒音がなかったかというと、そういうわけでもありません。

人間は生活すれば音はでます。

騒音問題は、騒音か非騒音かを明確に区別した瞬間から発生します。

マンション購入について提訴

騒音問題について、興味深い出来事がありました。

静かな環境求めマンション購入も隣人がバイオリニスト 提訴の男性が敗訴 – ライブドアニュース

これは音を出している人を相手取っているわけではなく、説明不足だったということから販売会社への提訴となっています。

隣人がバイオリニストだったということでの提訴です。

普通の仕事をしている、という説明だったようですが、何から何までが普通かどうかを判断するのは難しいですね。

今回のケースはちょっと特殊で、隣人が爆音でバイオリンを弾いていることへの提訴ではありません。

これから先、うるさくなるかもしれないじゃないか、ということへの提訴です、

この原告の男性は以前も騒音問題について悩みがあったといいます。

戸建てでもマンションでも、人が密集していればどうしても周りの音は聞こえます。

もちろん度合いもありますが、この度合いというのが難しいです。

裁判でどういった判決がでるのでしょうか。少なくとも地裁では棄却のようですが。

騒音問題を乗り越える方法がない

自分も京都で「音と環境」というテーマでがっつりと音環境の話をしています。

ちょっと別のことで手一杯で頓挫していますが、この「音環境」に関することは何らかの形でまとめられたらいいなとも思っています。

騒音問題については自分自身も関心が高く、このブログでも何度か扱っているテーマです。

環境問題、貧困問題など社会には多くの問題があります。

騒音問題についての難しいところは、最終的に解決する方法がないということです。

狭義で言えば、隣で旦那がいびきをかいて寝ているのも騒音問題ですからね。

科学技術の発達、生活意識の向上により、それでも今は騒音問題についてはだいぶマシになっていると思います。

無意味なクラクション、暴走族、そういうの減ってきましたよね。

とはいえ、人は音を出しながら生きるものです。音を出さなくなるのは死んだときです。

騒音問題は、その背景には常にどこまで許容できるかというラインがあります。

そしてそのラインは人によって違うわけで、社会全体でうまい落とし所を用意できるかどうかが大切です。

そういえば、コロナによって売れた楽器ランキング、1位は防音室だそうです。

コロナ禍で売れた楽器ランキング、1位は「防音室」 2位は?

配信ブーム、ゲームなどもあり、楽器以外の用途も増えているそうです。

こういうところも、今どきならではかもしれませんね。