以前より裁判になっていた、音楽教室の著作権料問題。
最高裁の結果がでました。
結論から言うと、著作権料は払う必要なし、ということ。
音楽教室での演奏
今回の裁判は、論点はどこから取るかというところ。
音楽教室は著作権料を払っていなかった。その上で、
先生も、生徒も払っていなかった。
というところで、両方から著作権料を取りたかったわけです。
今回の裁判の結果は、先生は払う、生徒は払わない、ということになりました。
とはいえ先生が弾いている時間より生徒が弾いている時間の方が長そうですよね。
JASRACとしては生徒の演奏から取りたかったでしょうが、どういった分け方になるのでしょうか。
著作権のこれから
自分は今後は著作権の考え方は薄れていく方向になると思っています。
それは著作者が貧乏になるというわけではなく、著作権を取らなくても著作者に十分なお金が入るシステムが構築されることで、じゃあ著作権はいいか、と変化する方向で考えています。
しかし今はまさに過渡期です。
今回は最高裁の判断ですので、これが覆ることはありません。
JASRACはまだまだとれるところからは取るというスタイルを貫くでしょうが、改めて思うのは、著作権という考え方は曖昧です。
なぜここか金を払うのに、ここは払わなくていいのか、という場面は探せばまだありそうです。
このグローバルなデジタル社会で、どのように著作権料を取っていくのか。
また、主軸の音楽ビジネスから、そういった動きと相反するものがどのタイミングで出てくるのか。
2020年代は、こういった動きが水面下でいろいろありそうで、注目しています。