なぜ支払額が増える?消費税が抱える問題…100円×3=301円になるカラクリとは


セブンイレブンで税込み100円の商品を三つ買ったら301円になった、という話が記事になっていました。

セブンの「支払い額が増える」問題 店舗にある告知文が分かりにくかった(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース

これは興味深いですね。いったいなにが起きたのでしょうか?

消費税の計算方法に原因がある

記事にはこのカラクリについて詳しく説明がありました。

税抜き93円、それが税込み100円になるわけです。

その商品を一つ買えば100円、でも三つ買うと301円になります。

実は100円が三つ、で計算しているわけではありません。

93円が三つで、それに消費税がかかる計算になります。たしかに計算上は301.32円で、切り捨てて301円です。なにもおかしいことはないわけですね。

実は、これまでセブンイレブンは一つ一つの税込み金額を合計して支払金額にする方式でレジを通していました。それがこの9月半ばで計算方法を変え、こういった事態が発生するようになったわけですね。

消費税は小数点以下は切り捨てて計算するので、もしかしたらこれまで税金的にはセブンイレブン側は少し損をしていたことになるということかもしれませんが、どうなんでしょう。

税込みじゃないとわかりにくい…けど

ただ、ユーザーとしてはこれはわかりにくいですね。

実は、昔は税込み価格だけで表記するのがルールとされていました。

しかし2013年から、特例で税抜き価格の表示をしてもいいケースも認められるようになりました。

ユーザーとしてはどれが消費税でどれが商品の金額だろうが、同じ財布から同じように支払っているわけですので、このあたりは全店舗統一してくれたほうがわかりやすいような気もします。

また、税込み価格、税抜き価格の両方が明記されている場合は、今回のセブンイレブンのように計算上の差異が生じる可能性も今後もでてきます。

このあたり、消費税が増税されればその差異も膨らんでくるかもしれませんね。ちょっと増税前の気になるポイントでした。