いまだにコレクター要素としての需要はありながらも、なかなか以前のようなセールスに繋がらないのがCDです。
今年はCD発売40年という節目でした。
これからのCD文化について考えていきます。
媒体としてのCDは終わった
薄く小型なディスクにデジタルデータでの書き込みが可能な媒体が、CDです。
音楽以外にも、PCやゲームで扱うデータも収納できます。
海外ではビデオCDなるものもありましたが、日本ではVHS文化がかなり浸透していたので、流行しませんでした。
当時はインターネットの回線も細く、大容量のデータを扱うのは難しいことでした。
今でこそ大した容量ではないとはいえ、700MB近くものデータを薄い円盤一つで扱えるのはとても便利なことでした。
しかしその後、インターネットのブロードバンド化が進み、PCそのものの性能も向上します。
データを扱う依代、媒体としての役割はもうすでに終えていると感じています。
CDの異なる価値観
実際に、CDを買ってもデータを吸い出して終わり、という人も多いと思います。
もしかしたらサブスクに加入していたら、吸い出しすらしていないという人もいるかもしれません。
吸い出すもなにも、CDを扱えるパソコンが家にない人もいるでしょうしね。
今はコレクター要素の意味合いも強い音楽CDですが、モノである強みみたいなものをどう活かせるかが重要かなと思います。
鍵は音楽CDそのものではなく、やはりCDプレイヤーにあるかなと。
そんなことを考えていたら、ちょうど面白い製品がGizmodoで紹介されていました。
壁掛けCDプレイヤー、という感じですね。
CDの最大のメリットは音がそこに収まっているモノであることなのですが、CDの最大の弱点は、CDそのものから音がならないことです。
実はこれはかなり致命的なことだと思ってまして、以前より自分は音そのものがなるアイテムが必要だということを言い続けています。
なにかこういう切り口で、魅力的なCDプレイヤーが増えると、思わぬ形でCDに注目が集まる音楽シーンにもなるかもしれません。