切っても切れない政治とスポーツ、ロシアはパリ五輪に出られるか問題


スポーツに政治は持ち込むな、という話は昔からあります。

しかし、実際問題ここを完全に切り分けるのは非常に難しく、戦前からスポーツと政治はかなり密接な関係にあります。

ヒトラーはオリンピックをうまく利用していたとも言われてますし、冷戦時は多くの国がボイコットするなどもありました。

ここ最近はそういった大きな動きは少なかった印象もありますが、ここにきてまた難しい判断を迫られています。

来年はいよいよパリオリンピック。

ロシアとオリンピック

ちなみに前回の東京オリンピックには、ロシアはでていません。

これは組織的なドーピングが問題となり、その制裁としてロシアの全ての競技がオリンピックから締め出しを食らってしまいました。

その代わり、ROC(ロシアオリンピック委員会)という名前で選手は出場しています。

結局出てるじゃんって話なんですが、国旗や国歌はダメで、代わりにチャイコフスキーが流れていました。

同じように北京オリンピックもそうです。

しかし、北京オリンピック直後に行われたパラリンピックは話が少し変わります。

というのも、ロシアのウクライナ侵攻はちょうどこの北京オリンピックが終わった直後に始まりました。

それはまさにパラリンピックの開催直前のタイミングでもあります。

このパラリンピックでは、開催直前にロシアとベラルーシの選手は出場NGと変更になりました。

最初は個人でならOKという方向だったのですが、土壇場での変更で、これも難しい決断だったでしょうね。

ちなみに同じ理由で、ロシアはワールドカップの予選の途中で出られなくなりました。

国単位での締め出しはアリなのか

来年のパリオリンピックでは、ロシアとベラルーシが復帰する可能性もまだあります。

しかし復帰となった場合、ウクライナがボイコットをするということを示唆しています。

ロシアがウクライナのパリ五輪ボイコット示唆に猛反発「脅迫」「行きたくないなら行くな」(東スポWEB) – Yahoo!ニュース

一般的な感情論で話をするのであれば、ロシアが復帰するなんておかしいという意見も多いと思います。

しかし国ならまだしも個人枠でもNG、つまり国籍単位で出場不可とするのはやりすぎなのではないかという考え方もあります。

パリオリンピックは来年ですが、そのための予選はそろそろ始まります。

ちなみにドーピングの問題に関しては、おそらくパリオリンピックの頃には出場停止期間は終わってるはずなんですよね。

どのような結論を出すのか、こちらにも注目が集まりそうです。