問題点もあれど、AIボイスチェンジャーでできそうなあんなことやこんなこと


AIはあらゆる分野で革命を起こしています。

音楽業界でも、今後AIの進出は確実で、一部では既に動きが始まっています。

その中でも、AIによるボイスチェンジャー技術は注目を集めており、様々な応用が期待されています。

AIによるボイスチェンジャーの仕組み

ボイスチェンジャーという言葉自体は昔からあります。

カラオケでも搭載されており、みなさんも自分の声を変換した経験はあるかもしれません。

しかし、AIボイスチェンジャーは従来のものとは仕組みが異なります。

旧タイプのボイスチェンジャーは、自分の声質をそのまま直接違うものにしています。

そのため、どうしても違和感が出てしまいます。

一方、AIのボイスチェンジャーは、声の特徴を違うものにすり替えるようなイメージです。

いわば、モノマネです。

基本的にはディープフェイクで顔の特徴を入れ替えるのと同じです。

AIによるボイスチェンジャーは、精度が上がればこれまでのものより自然な声での出力が可能になるでしょう。

どんな応用ができるか

AIボイスチェンジャーの応用例は多岐にわたります。

カラオケで自分の声を有名歌手の声に変換するといった試みもありますし、別人になりすましもできてしまいます。

悪用すれば、オレオレ詐欺で本当に子供の声で電話するなんてこともできてしまいますね。

有名な政治家や芸能人になりすまし、悪用することも考えられます。

一方で、この技術を使って亡くなってしまった家族の声をAIで復活させることもできます。

声優やアナウンサーのような、声の仕事でも活用される可能性がありますが、一部の仕事が失われることも考えらられます。

音楽の現場では、架空のボーカルを作ることができます。

これにより、新たな音楽ジャンルやスタイルが生まれることでしょう。

また、実在する歌手の声をモデルにして、新曲を制作することも可能です。

これにより、長い間音楽を楽しんでいたファンが、亡くなったアーティストの新たな楽曲を聴くことができるかもしれません。

こう考えるとディストピア感もありますが、最初からAIだったら永遠に楽しめるとも考えられますね。

まだまだある応用と問題点

AIによるボイスチェンジャー技術は、外国語の学習や教育分野でも活用されることが予想されます。

例えば、外国語の発音を正確に練習するために、自分の声をネイティブスピーカーの声に変換して、聞き比べることができるようになります。

これは可能性ですが、つたない外国語の発音をきれいに修正したりもできるかも。

しかし、AIボイスチェンジャー技術の進化に伴い、プライバシーや倫理的な問題が浮上してきます。

例えば、誰かの声を無断で使用することは、その人のプライバシーを侵害する可能性があります。

自分の声を勝手に真似られることが、どこまで許容されるか、ここに法的な部分がどう食い込めるかが課題になりそうです。

また、ディープフェイク技術を使って、人々を騙すような悪用が懸念も先述の通りあります。

AIボイスチェンジャー技術の普及とともに、適切な法規制や倫理的なガイドラインが求められることになるでしょう。