iPhone15の発表、ガソリン高騰により、あらためて円安の現実を突きつけられています。
この円安はいつまで続くのでしょうか。
金融引き締めの可能性
年内は現状維持、来年はどうなるか。
現在の円安は日本がダメになっているという見方も多いですが、それはあくまで大きな視点での話。
直接的には日本の金融緩和、アメリカの金融引き締めというアンバランスな状況が生み出す円安です。
水は高いところから低いところへ流れるくらい当たり前の自然現象です。
この円安を止めるのは簡単で、日本が金融を引き締めるか、アメリカの引き締めをやめるかの2択になります。
アメリカはなぜ引き締めているかというと、インフレが続いているからです。湯舟が満タンだから蛇口を締めるという感じです。
日本は蛇口が前回なのになぜか湯舟が満タンにならない状態が続いています。
円安はいつまで続くか
日本としてはかなり追い詰められている状態でして、金融緩和を続ければ円安になりピンチに。
だからといって引き締めを行うと、大不況がやってきます。
どっちもできない状態です。
アベノミクス以降、日本は金融緩和を進めています。あれから時間が経ちましたが、この方針は今のところ変えていません。
円の水準は今のところ150円以下でキープされていますが、それは日本がどうというわけではなく、アメリカのインフレがいい感じに収まりつつある気配があるからです。
もしアメリカのインフレが継続するような傾向にあれば、150円は一気に突破されることになるでしょう。
ただこれはあくまで短期的な話です。
長期的には、やはり本質的なところが試されます。そういったときに、かつてのような超円高時代が再びやってくる未来はあまり想像しにくいです。
来年、もし日本が方針を変えるような姿勢をとったら、円相場は大きく動きそうです。
少なくとも今は総裁選の前ですので、岸田政権が二期目に突入する前のタイミングでわざわざ景気を下げるようなことはしないと思っています。
そう考えると、やるなら最短で来年冬、再来年春くらいかなと思います。
逆に言えば、そこまではこの円安状態は続くのではないかなと思いますね。