日本で液体ミルクが解禁へ。むしろなんで今まで禁止されてたのか。


ついに日本で液体ミルクの販売が解禁されることになりました。今年の夏ごろには製造が開始されるという話です。

液体ミルクの販売、今夏にも解禁へ 育児負担軽減に期待:朝日新聞デジタル

ようやく。てか、遅いくらい。

液体ミルクと粉ミルク

液体ミルクの利便性については、東日本大震災や熊本地震などで注目されてきました。災害時はストレスで母乳に影響がでたりもしますし、お湯の確保も確実にできるかどうかわからなくなります。また、哺乳瓶の清潔性に関しても確保できるかわかりません。

液体ミルクはそのまま飲むことができるので、災害用の備蓄としても進めたいところです。ヨーロッパでは液体ミルクが主流といわれています。先の震災時も、海外からこの液体ミルクが救援物資として届けられ重宝されたという話もありました。

一方のアメリカは粉ミルクのほうが主流といわれています。日本では当たり前のように粉ミルクですね。粉ミルクのほうが販売価格が安いというメリットもあります。

どちらにもメリット、デメリットがありますので、ケースバイケースで普及が進みそうですね。

なんで今までなかった?

ここまでいろんな商品があふれている日本で、なぜ今まで液体ミルクがなかったのでしょうか。飲み物なんてスーパーでもコンビニでも山ほど売っているのに。

一つは、乳幼児用の飲み物であり、安全性の確保についての懸念もあること。しかしこれについては一説によると粉ミルクよりも安全性は高いという話もあるので、先入観のイメージもありそうですけどね。

あとはなによりも法整備が追い付いてないことです。厚生労働省の赤ちゃん用ミルクの定義でしっかりと「粉ミルクであること」とあります。また、製造コストも莫大にかかり、メーカーも無理して商品開発に踏み切りにくかったこともあるかもしれません。海外では液体ミルクの製造に国家予算を投じているなんて話もありました。

まぁなんにせよ、こういう形で選択肢が広がるのはいいことですね。お湯を沸かしてミルク作って冷まして…という一連の動作も必要なく、世のお父さんお母さんにとっては多少の負担軽減にもつながったりもするのでしょうか?国内メーカーの製造販売にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、そのうち店舗に並ぶことになるでしょう。