これはXスペースの文字起こしをブログ化したものです。
今日は、ロシアのチェチェン共和国での音楽規制のニュースを受けて、音楽規制の歴史と、NFTによる作品の永続性について考えてみたいと思います。
音楽規制の歴史と背景
チェチェン共和国では、音楽のテンポを1分あたり80拍から116拍に制限するという規制が発表されました。これにより、ポップスやテクノなどのジャンルの多くが禁止されることになります。しかし、音楽規制は珍しいことではありません。中国では、歌詞の内容をチェックしたり、暴力的な表現のアニメや映画を規制したりしています。エンターテイメントは、その時代の価値観や政治的状況の影響を受けやすいのです。例えば、日本でも戦前の歌謡曲歌手は、戦後、イメージ刷新のために表舞台から消えていきました。
300年後の音楽シーンを想像する
今の日本では、音楽表現の自由が保証されていますが、300年後はどうでしょうか。もしかしたら、現代のビジュアル系バンドの音楽が、当時の価値観に合わないとして、サブスクリプションサービスから削除されているかもしれません。実際、「ちびくろサンボ」のような作品が時代の変化とともに姿を消したように、音楽作品も同じ運命をたどる可能性があります。ディズニーランドのアトラクション「スプラッシュマウンテン」の曲が変更されるのも、同じ理由からです。私たちは、時代とともに価値観が変わることを認識しておく必要があります。
NFTによる音楽作品の永続性
そこで注目したいのが、NFTの可能性です。NFTを活用すれば、特定の企業や国の判断で音楽作品が消されるのを防ぐことができるかもしれません。ブロックチェーン技術を使えば、作品データを分散管理できるため、誰かが勝手に削除することは難しくなります。もちろん、NFTにしたからといって永遠に残るわけではありませんが、価値観が変わった時代でも、作品を守る手段の一つにはなるでしょう。アーティストとして、自分の作品を未来に残すために、NFTは検討に値するアプローチだと思います。
音楽規制の歴史を振り返ると、時代とともに価値観が変化し、表現の自由が脅かされることがあります。しかし、だからこそ、アーティストは自分の作品を残す方法を模索する必要があるのです。NFTは、その可能性の一つです。300年後、500年後の世代に自分の音楽を届けるために、今私たちができることを考えていきたいですね。ブロックチェーン技術は、音楽シーンにも革命をもたらすかもしれません。