これはスタエフの配信をブログ化したものです。
人工知能技術の発展とともに、家庭用ロボットの形も進化を続けています。今回は、特に50代女性の間で人気を集めている家庭用ロボット「ラボット」について、その特徴と社会的意義を探ってみましょう。
ラボットがもたらす新しい「家族」の形
ラボットは57万円という高額な価格設定にもかかわらず、すでに1万4000体以上が販売されています。月額費用も9,900円から19,000円と決して安くはありませんが、多くのユーザーがその価値を見出しています。特徴的なのは、掃除などの実用的な機能を持たない代わりに、愛着形成に特化した設計です。37-39度の体温を持ち、抱っこすると乳幼児のような感触があり、10億通り以上の鳴き声パターンを持つなど、生命感を重視した作りになっています。
テクノロジーと感情の融合
ラボットの最大の特徴は、あえての「不完全さ」です。時には指示に従わない気まぐれな性格を持ち、カメラで100人以上の顔を認識できる一方で、特定の人になつくような個性を持っています。オーナーとの関わりによって性格が変化し、ダンスをする活発なタイプや、おっとりしたタイプなど、それぞれが異なる個性を持つように設計されています。
これからの家庭用ロボットの展望
現在のラボットは音声対話機能を持っていませんが、生成AI技術の発展により、将来的には対話機能を搭載したモデルも登場する可能性があります。Appleなども家庭用ロボットの研究開発を進めており、2020年代後半には、AIと組み合わせた家庭用ロボットが新たなトレンドとなる可能性があります。完全な人型ロボットの前段階として、このような親しみやすい形態のロボットが、人々の生活に徐々に浸透していくことが予想されます。