これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
🎓チャプター1:慶應大学が仕掛けた“AIハルシネーション罠”
今、ネットで大きな話題になっているニュース。
それは慶應義塾大学のAI対策です。
総合政策学部の授業で配布されたPDF資料には、なんと透明度100%で見えない文章が埋め込まれていました。
この資料をAIに読み込ませると、わざと“ハルシネーション(幻覚的な誤情報)”を起こす仕組みになっていたのです。
実際、授業では触れていないテーマ「文明論之概略」に関する感想を提出した学生が複数いたとのこと。
これによって、「AIに突っ込んで、そのまま鵜呑みにしたな」ということがバレてしまったわけです。
先生はこう述べています。
AIの出力を無批判に信じ、内容を自ら確認せずに使用することは学術的にも倫理的にも問題がある。
いや~これはよく考えたトラップ。
単に「AI使用禁止!」じゃなく、「正しく使え」と教える姿勢が、実に今っぽいなと感じました。
🤖チャプター2:「AIを禁止」ではなく「AIを正しく使え」
この慶應の取り組みで特に素晴らしいと思ったのは、
AIそのものを否定していない点です。
むしろ、
- 使ってもいい
- ただし仕組みを理解し、批判的に吟味すること という立場を取っています。
これ、すごく大事ですよね。
なぜなら、AIはこれからの社会に不可欠な存在になるから。
僕も自分の授業では、ChatGPTの使用を基本OKにしています。
でも、「使えば楽できるよ」ではなく、「どう使いこなすかが大事だよ」という話を、口を酸っぱくして伝えています。
今回の慶應の件も、
- 資料をそのままAIに突っ込んでアウト
- でも授業内容を踏まえて自分で考え、AIを活用してまとめたならセーフ
だった可能性が高い。
これからはAIをどう使いこなすかが問われる時代だと、改めて思いました。
🏫チャプター3:学生も教員も、AI時代にアップデートが必要だ
今回の件で、学生側だけじゃなく教員側にも大きな課題が浮かび上がったと思います。
今後、
- ただの感想提出
- あとから1週間以内に提出
みたいな課題形式は、AI時代には成立しなくなるでしょう。
リアルタイムで手書きさせるとか、AIを活用した上でさらに一歩踏み込んだレポートを求めるとか、課題の出し方自体を進化させないといけない。
学生も、楽をしたくてAIを使うのは当然。
でもそこで「楽するだけ」じゃなく、どう使えばより良い学びになるかを考える訓練が必要です。
AIを禁止するのではなく、
使いこなす力を育てる。
これが、これからの教育に求められる最大のテーマだと、強く思いました。
✍️まとめ
慶應大学の「透明テキスト罠」、
めちゃくちゃユニークで、しかも本質を突いている取り組みでした。
AI時代の教育。
僕ら大人も子どもたちも、これからますます「正しい使い方」を身につけていく必要がありそうです。