このブログでも何度か話題に出しているのが、来年に迫っている改元です。
いったいどんな元号になるのか、そしていつ発表されるのか、ワクワクしながら待っている人も多いかと思います。その一方で、改元が早く発表されないとやきもきしているのはカレンダー業者、手帳業者とシステムエンジニアでしょう。
今日の報道では、改元後も「平成」を併用できるようにするという内容の記事がでていました。
改元後も「平成」利用へ 納税や年金システム、混乱回避:朝日新聞デジタル
二重権威を懸念する声もある一方で、混乱回避のためには仕方のないことなのかもしれません。
数字に弱いコンピュータ
コンピュータの基礎は計算機ですので、数字には強いはずです。もっとも、どんな人間には大変な計算でも短い時間で処理することができることには間違いありません。
ですが、こういった改元などのシステム変更には意外と弱いところもありまして、来年の改元もエンジニアの方は処理に追われる人もいるかもしれませんね。
コンピュータはキリがいいタイミングが意外に弱いです。
記憶に新しいところでは、2000年問題です。実際のところは大きな混乱は起きませんでした。知らないところでエンジニアさんが頑張ってくれたところもあると思います。騒ぎすぎ、なのかもしれません。このあたりはわからないです。
とはいえ、人間の長い歴史で4桁目が変わる、というのはなかなかないことです。3桁目が変わるというのも、コンピュータが発達してからは初めてのこと。これが世界規模で行われるわけですから、不測の事態に備えて大勢のエンジニアさんが待機していたかもしれませんね。
次は2038年問題
この2000年問題に匹敵するであろうタイミングは、3000年かと思いきや、その前に2038年問題があります。
というのも、コンピュータにはUNIX時間というものが存在します。これは1970年1月1日から何秒たったかで今の日時を分析する、という仕組みになっているのです。
自作PCなどやる人は、コンピュータの初期設定が1970年になっているのでピンと来ているかもしれません。
32ビットのコンピュータは、扱える数字は2,147,483,647までとなっており、2,147,483,647秒を超えると時刻が正しく認識できずに誤作動を起こすといわれています。
ちなみに2038年問題が起きる時刻を正確に言うと
2038年1月19日3時14分7秒
だそうです。20年後ですね。
もっともそのころまでにはほとんどのコンピュータが64ビット対応になっているはずなのです。古いコンピュータでも回避策はあるので、正しく対策されていれば問題ないでしょう。
ちなみにこの2038年問題については未来人ジョンタイターが過去にきてIBM5100を探す理由にもなっています。そういえば彼は元の世界線に戻れたのでしょうか…。