これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
今日は、ちょっと宇宙規模のスケールの大きな話、「地球の自転」に関する驚きのニュースをお届けしたいと思います。なんと、地球の自転速度が急上昇しており、今年の7月10日は観測史上「最も短い一日」だったというんです!
なぜ地球の自転は速くなっているのか?
「一日って24時間じゃないの?」と思いますよね。確かに地球が一周するのにかかる時間は約24時間ですが、実はその回転速度が日によって微妙に違うんです。
これまでの定説では、地球の自転は月や潮汐の影響で少しずつ遅くなっていると言われていました。それが近年、突然加速しているというから驚きです。7月10日は標準的な1日よりも1.38ミリ秒短く、8月5日にはさらに短い記録的な一日になると予測されています。
では、なぜ自転が速くなっているのでしょうか?原因はまだはっきりとは分かっていませんが、いくつか可能性が指摘されています。
- 月の影響: 月が地球の赤道に近づく時は自転がわずかに遅くなり、極に近づく時は速くなる、といった影響があるそうです。
- ジェット気流の変動: 地球と大気は運動量を共有しているため、ジェット気流の変動によって大気の回転速度が速くなると、全体の運動量を保つために地球の自転速度も速くなる必要がある、とのこと。これは意外な関係性ですよね!
「マイナスうるう秒」導入の可能性と懸念
わずか数ミリ秒の差とはいえ、これが積み重なると大きな問題になる可能性があります。そこで浮上しているのが、**「マイナスうるう秒」**の導入です。
「うるう秒」は、地球の自転の遅れを調整するために、これまでに27回導入されてきました。これは1秒を追加する形で調整されてきましたが、もし自転が速くなりすぎると、今度は1秒を削除する「マイナスうるう秒」を導入せざるを得なくなる可能性があるというのです。
そうなると、例えば「23時59分59秒」の次に、いきなり日付が変わる、といった現象が起きるかもしれません。電子原子時計が採用された1955年以降、これは史上初の試みとなります。
当然、心配されるのは、この**「マイナスうるう秒」導入によって、様々なシステムに発生しうるトラブル**です。GPS、スマートフォン、パソコンなど、現代社会は精密な時刻情報に大きく依存しています。たかが1秒、されど1秒。このわずかな時間のズレが、私たちの生活にどのような影響を与えるのか、予期せぬ問題が起こる可能性も否定できません。
地球の神秘とテクノロジーの課題
地球の自転速度が変化するという現象は、まさに地球の神秘を感じさせます。様々な要素が複雑に絡み合って起きる現象であり、単純な原因ではないからこそ、より奥深さを感じますよね。
そして、この地球の自転の変化に対して、私たちのテクノロジーがどう対応していくのか。特にインターネットやコンピューターシステムが、正確な時刻のズレに対応できるのか、という点が大きな課題となるでしょう。
もし「マイナスうるう秒」が導入されることになれば、それは社会全体を巻き込む大きな出来事となるはずです。最短で4年以内に実施される可能性もあるとのこと。もしそうなった際には、また改めて詳しく解説していきたいと思います。
地球の自転の急上昇、今後の動向に注目していきましょう!