携帯電話でゲームというのはけっこう前からありましたが、スマホゲームで「課金」というのはいつくらいから登場したんでしたっけね。
今や新たなビジネスモデルとして完全に確立されたゲーム業界の「課金」「ガチャ」のシステムで、新たなゲーム会社は莫大な利益を上げ、老舗のゲーム会社もその流れに追随しています。
課金がやめられない
ソシャゲ依存になった漫画家、という記事がありました。
ソシャゲ依存になった漫画家 課金ガチャを回し続ける心理とは(マネーポストWEB) – Yahoo!ニュース
こちらの記事より最後の一文を抜粋すると
しかし、“お金が無駄になったうえにキャラも出ない最悪のパターン”だけは避けたいという思いから、たいして欲しくないキャラでも、一度課金したら後に引けなくなってしまうんです
という言葉があります。これこそがまさに課金の沼でしょう。
人間は損をしたくない生き物です。これは当たり前の話で、悪いことではないのです。
もし中途半端に課金してガチャ引いて、それでもほしいものが出なければそれはすなわち「損」と感じてしまいます。それを避けたい、だからさらに突っ込む、当然の心理状態です。
これはパチンコでも同じ心理でしょう。また、株や仮想通貨、FXなどでも同じ心理が働くと思います。誰もが損をしたくないもの、損をしてしまったら取り戻さなくては、と思ってしまうのです。
実は株などはこういった考え方をするとだいたい負けるもので、もう機械になったように雑念を捨てて判断できるようにならないと身も心も財布ももちません。そういう意味で株などはすべてAIがやったほうがいいという考え方もあります。
自己責任ということで解決できる大人ならともかく、そういったセーブができない子供がこの課金中毒にハマってしまうとしんどいかもしれないですね。パチンコや株よりも子供が手を出しやすいところではあります。
依存の治療方法は?
こういった課金の依存は個人が楽しむ範疇であればいいのですが、さすがに月100万円とかになってくると、もうまともな生活はできないはずです。ゲームをしている時間も長くなり、使う金額も増えると生活は立ち行かなくなるでしょう。家庭のある人でしたらなおさらです。
また、こういった依存は依存症だと気づきにくいものでもあります。アル中や薬の依存症のように明確な禁断症状がでているのかどうなのかわかりにくいものですからね。
「正直、あなたは病気です」
と言ってあげられる人間が周りにいるかどうかでもありますが、アル中とは違い、ゲームにのめり込んでいる人にそう言いにくいところもありますよね。
とはいえ依存症というのは解決方法も難しいものです。スマホは仕事や生活では必需品ですし手放すのも難しい場合もあります。結局は強い意志で断ち切るしかないのですが、それができるならそうしているよ、って話ですからね。
こういった課金のビジネスモデルは飽和状態にはなっていますが、もうしばらく続くことでしょう。その上で新たな社会問題として依存をどう考えていくかが大切なことですね。