これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
承知いたしました。いただいた文字起こしを元に、いつもより少し短めの記事を作成します。
先日発表された新しいiPhoneと共に、Appleは「AirPods Pro 3」も発表しました。目玉機能は、AIと連携した「ライブ翻訳」。これを装着して話すだけで、相手の話す言葉が自分の耳の中でリアルタイムに翻訳され、自分の言葉も相手の言語に変換して伝えてくれる、というのです。
言葉の壁がなくなる未来
これはまるで、ドラえもんのひみつ道具「ほんやくコンニャク」が現実になったような話です。お互いがこのイヤホンを使っていれば、言語が全く違っても、ごく自然に会話が成立する。海外旅行先で道を聞いたり、お店で注文したりといった場面はもちろん、もっと深いコミュニケーションも可能になるかもしれません。
Googleなどは、以前からスマートフォンを使ったリアルタイム翻訳機能を提供していました。僕も一度、外国人の友人と遊びで使ってみたことがありますが、スマホを間に挟んで、ワンテンポ遅れて音声が流れる、というものでした。今回のAirPods Pro 3は、それをイヤホンの中で、よりシームレスに、そしてAIによって高精度に実現する、ということなのでしょう。
課題は「精度」と「スピード」
僕が気になるのは、その「精度」と「スピード」です。日常会話レベルなら問題ないかもしれませんが、例えば映画のセリフや、早口のニュースキャスターの言葉まで、瞬時に、そして正確に翻訳できるのでしょうか。そのレベルに達していれば、これはまさに革命的な技術です。
この機能のためだけに約4万円を出すのは少し躊躇しますが、一度は試してみたい、と思わせる魅力があります。
通訳の仕事はなくなる?
こうした技術の進化によって、「通訳」という仕事は大きな影響を受けるでしょう。もちろん、完全に仕事がなくなるわけではありません。微妙なニュアンスや文化的な背景を汲み取った高度な通訳は、今後も人間にしかできない領域として残るはずです。
しかし、日常的なコミュニケーションにおいては、もはや言語の壁はテクノロジーによって、ほぼ完全に取り払われつつあります。先日話題になったX(旧Twitter)の自動翻訳機能も、その流れの一つです。
インバウンドで外国人が増え続ける日本。歌舞伎町を歩けば、様々な言語が飛び交っています。そんな中で、とっさに外国人に話しかけられた時、サッとイヤホンをつけて会話ができる。そんな未来が、もうすぐそこまで来ています。
その前に英語を勉強しろ、という話はさておき、こうしたテクノロジーを使いこなし、世界中の人々とコミュニケーションが取れるようになるのは、とても素敵なことだと思います。この「ライブ翻訳」が、私たちの世界をどう変えていくのか、非常に楽しみです。