最近買ったPCにCPUの進化を感じた話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

最近、手のひらサイズの超小型パソコン、いわゆる「ミニPC」を新たに購入しました。今日は、そのミニPCを通して感じた、パソコンの心臓部である「CPU」の、驚くべき進化についてお話ししたいと思います。

10数年前のデスクトップPCが、手のひらに

僕が購入したのは、Intelの「N150」というCPUを搭載したモデルで、価格は3万円ほど。その性能を調べてみたところ、なんと10年~13年ほど前の、そこそこ性能の良いデスクトップパソコンに匹敵することが分かりました。

かつて大きな筐体でなければ実現できなかった性能が、今や手のひらサイズに収まっている。これだけでも十分に驚きですが、僕が本当に衝撃を受けたのは、その「消費電力」です。

95Wが6Wに。CPUの進化は「省電力」にあり

当時、同程度の性能を持つCPUの消費電力は、約95Wでした。それが、今回僕が購入したN100の消費電力は、わずか6W。実に、15分の1以下です。

僕たちはつい、CPUの進化を「処理速度」という一つの軸で見てしまいがちです。しかし、この10数年で、CPUは「いかに少ない電力で、高い性能を発揮するか」という、全く違う方向で、凄まじい進化を遂げていたのです。

24時間365日稼働の「リモートPC」へ

では、僕がなぜ、この超省電力なミニPCを購入したのか。その目的は、「24時間365日、つけっぱなしにする」ためです。

このミニPCを自宅のサーバーとして常時稼働させ、外出先からいつでも、手元のiPhoneやiPadでリモート操作できるようにセッティングしました。これにより、パソコンでしか動かないソフトを使ったり、自宅のファイルにアクセスしたり、といった作業が、いつでもどこでも可能になります。

以前から、使わなくなった古いハードディスクをファイルサーバーとして活用したい、という構想はありました。しかし、パソコンを24時間つけっぱなしにすることによる「電気代」がネックとなり、断念していたのです。

しかし、消費電力わずか6WのこのミニPCであれば、その問題もクリアできます。

CPUの性能が頭打ちになった、と言われて久しいですが、それはあくまで一面的な見方でしかありません。目立たない部分で、しかし着実に、テクノロジーは進化し続けている。そんなことを、この小さなパソコンが教えてくれました。

この新しい相棒をどう活用していくか、考えるだけでワクワクします。