情報を保存する方法は、生活の周りで考えると二種類がメインだと思います。
一つは書くこと。紙に書いたり、石板に掘ったり。
もう一つはデジタルデータで磁気メディア、もしくは光学メディアに記録すること。
そして現在は、なんとDNAにデータを保存するDNAストレージがひそかに注目を集めています。
どこに記録するの?DNAストレージとは
これがまた、自分でもいまいちわからないことが多いのですが、なかなか興味深いです。
DNAというのは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)
いわゆるヒトゲノム解析なんて言葉がありますが、それは人間のDNAがこの4つの文字列がどうなっているかを調べることをいいます。
一方でデジタルデータは0と1の組み合わせからできています。
DNAとデジタルデータは限られた記号の羅列でできているという意味で、親和性の高いものなのです。
そこで科学的にこの4つの組み合わせをつくり、オリジナルのDNAとしてデータを保存しよう、という試みです。
DNAストレージのすごさ
DNAストレージにはいくつかのメリットがあります。
まずは、超小型であるということです。なんせ目にも見えないサイズのDNAですからね。
理論上はたった1gで215ペタバイトの情報を記録することができそうです。これは約21万5000テラバイトなので、普段使いのデータとしては十分すぎる量です。
さらに磁気メディアや光学メディアは時間が経つと劣化し読み取り不可となるリスクがありますが、DNAは理論上はいつまでも読み込みができるそうです。
小型であり、劣化しないストレージということで、長期保存のデータにはこれ以上ないメリットばかりです。
デメリットとしては容量に対して書き込みスピードが遅いことですが、そこは技術の進歩を待つしかありません。
それと、DNA自体は地球環境をどうこうするわけでもないので、エコなストレージという考え方もできるかも?
生活が変わる?
といっても、まだまだ日常の周りでDNAストレージが使われるかというと、そんな段階でもありません。
それと、じゃあ自分の体の一部のDNAを買い替えてどうこうとか、そういうことができるかというとそれもまた別の話です。
もしそんなことができたら、自分の髪の毛とかにいろんな情報詰め込んで、検索もパッパとできるようになっちゃいますね。
なんにせよ、未来は楽しみです。