鍵は盗まれては意味ないし、パスワードは漏れたら意味ないし…
ということで、なかなか安全なロック方法というのは存在しません。
家の鍵もWEB上のパスワードもそうですが、ロックをかけるための多くの方法があります。
生活に広がる生体認証
近年は生体認証がスマホなどでも使うことができるようになり、一般的なものとなっていました。
生体認証というのは、体の一部をカギにすることです。
スマホですと指紋や顔認証などが有名ですよね。
スマホではないですが、他にも声であったり、静脈、目の虹彩など、体の多くのパーツは人と人で完全一致することはなく、カギとして使うにはとても有効なものとなっています。
鍵は無くしたりパスワードは忘れたりという問題もありますが、指紋をなくすとか、そういうことは基本的にはありませんよね。まぁ大けがして腕がなくなったとか、そういうことがない限りは。
個人的にも生体認証ってとても安全で便利なものだと思ってまして、キャッシュレス社会とともに、もう手ぶらで生体認証だけですべての決済ができるようになったらいいのにな、なんて思うこともあります。
安全神話はすでに崩壊?意外ともろい生体認証
デジタル化が進む中国で、こんな事件が起き、生体認証の盲点が取り上げられています。
とある男性の預金が盗まれてしまったのです。
その理由は、男性が寝ている間に顔認証でスマホのロックが解除されてしまったからなのです。
寝顔でも顔認証が通るのでしょうか?これは、男性が使っているスマホの顔認証が不完全なものだったからと報道ではでていますが、実際にどんなもんなんでしょうね。
ただ、指紋認証でも寝ている間に指で…なんて事件は日本でもありました。
生体認証ってのは体のパーツがカギなわけですが、ある意味それって常にカギをぶら下げて生きているようなものなので、やりようによってはどうにでも…なんてこともあるのかもしれません。
以前はピースサインの写真データから指紋を抜き取ってそれで指紋認証を突破するなんて話もありましたが、そんなのが当たり前になってしまったら、生体認証なんて成り立ちませんね。
安全なカギはない?
近年は二段階認証のように、何種類かの方法でロックをかけるようなWEBサービスが増えています。
パソコンの近くにスマホがないと開けないとか、Apple Watchがカギになるとか、いろんな方法もあります。
鍵を何重にもかければ、解除するのも大変になり面倒です。でもかけなければ危ないというわけで、この矛盾をどうクリアできるかが、今後のセキュリティ問題のポイントになるでしょうね。
結局のところ、ベストなカギというのはないのかもしれません。