テクノロジーが社会を変え、社会が音楽を変える、音楽とテクノロジーの話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは!いやー、疲れました…。
今、大学の授業が終わった直後なんですけど、90分授業を2コマ連続でやったら、もうエネルギーが空っぽ。脳みそが完全に思考停止してます(笑)。

世の中の先生方って、これを毎日やってるんですよね?本当に尊敬します。僕はもう、全力でしゃべり倒しちゃうから、終わった後は抜け殻状態。今日はもうクリエイティブな仕事は何もできません!請求書を処理したり、メールを返したりするだけの日にします…。

そんな燃え尽きた状態で何ですが、今日の授業テーマが「音楽と楽器の歴史」でして。これが僕のライフワークでもある「音楽とテクノロジー」というテーマの本質にすごく関わる話だったので、この熱量が残ってるうちに、少しだけ語らせてください。

テクノロジーが社会を変え、社会が音楽を変える

僕が「音楽とテクノロジー」というテーマで一番大事にしている考え方があります。それは、「最初にテクノロジーの変化があり、それによって社会が変わり、その結果として音楽も変わる」という流れです。

音楽の歴史だけを語るなら、僕より上手な専門家はたくさんいます。テクノロジーの歴史だってそう。でも、大事なのはその二つを繋げて見ることなんです。今日の授業でも、この部分を一番熱弁してきました。

実は10年くらい前、この話を始めた当初は、「未来のテクノロジー」って言っても、なんだかSFみたいで実感がなかったんですよね。AIって言われても「それ、いつ実現するの?」みたいな。だから当時は、卒業していく学生さんたちに「とにかく勉強を続けて、新しいテクノロジーが出てきた時にすぐ気づけるようになれ」って話をしていました。

でも、今はもう全然違います。話す内容も変わりました。だって、もう「未来のテクノロジー」は目の前にあるじゃないですか。

これからの主役は「AI」と「ブロックチェーン」だ

そう、今の僕らが向き合うべきテクノロジーは、もう明確です。「AI」と「ブロックチェーン」。この2つです。

僕自身、この2つの分野には「全張り」してます。21世紀の社会を根底から変える力を持っているのは、間違いなくこの2つだと確信しているからです。

今日の授業では、過去の歴史として「紙」「活版印刷」「蒸気機関」の発明が、いかに社会を、そして音楽を大きく変えたかという話をしました。例えば、活版印刷によって楽譜が大量に印刷できるようになり、音楽が一部の特権階級のものから、より多くの人々のものへと広がっていったように。

これから「AI」と「ブロックチェーン」が起こす変化は、それに匹敵する、いや、それ以上のインパクトを持つはずです。

大事なのは、その変化が「これから起きる」ということ。まだ完全には変わっていない社会の未来を「想像する」ことです。それは難しいことかもしれないけど、過去の歴史がそうであったように、未来も必ず変わります。

テクノロジーを起点に、社会がどう変わり、自分たちのいる業界がどう変わっていくのかを考える。これが「音楽とテクノロジー」というテーマの、僕が伝えたい一番の本質なんです。やっぱり、世の中の全てのものは繋がっているんですよね。