これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
JR東日本が、新しいQRコード決済サービス「Teppay（てっぺい）」を2026年秋に開始すると発表しました。モバイルSuicaやモバイルPASMOのアプリから、チャージ上限2万円を超える高額な決済ができるようになる、というものです。
SuicaがQRコード決済に対応する、という話自体は以前から発表されていたので「ついに来たか！」という感じなんですが、僕が一番気になったのは、その名前。
なんで「Suicaペイ」とかじゃないの！？
まさかの新ブランド、しかも「Teppay」…。鉄道の「鉄」から来てるんでしょうけど、正直、ちょっとダサくないですか…？（笑）
「Teppay」って何ができるの？Suicaとの違いは？
この「Teppay」、具体的に何ができるかというと、
- モバイルSuica/PASMOアプリ内で利用可能（新しいアプリは不要）
- 2万円を超える高額決済に対応（チャージ上限30万円）
- ビューカードと連携すればチャージ不要
- 個人間送金に対応（SuicaとPASMO間でも送金可能）
- Smart Code加盟店など約160万カ所で利用可能
- 決済時に「Teppayポイント」が付与される
…などなど、機能としてはPayPayや楽天ペイに近いものになりそうです。
ただ、一つ大きな注意点があって、「Teppay」の残高では鉄道やバスには乗れないそう。あくまで買い物専用の決済サービスという位置づけのようです。
なるほど、だからSuicaとは別の名前にしたのか…。Suicaの名前でやってしまうと「電車に乗れる」と勘違いする人が出てきて、ややこしくなるからかもしれませんね。それにしても、せっかく全国区の知名度がある「Suica」というブランドを使わないのは、もったいない気がしてなりません。
でも、ぶっちゃけ「Teppay」って使われるの？
で、ここからが一番の本題。
この「Teppay」、一体どれくらいの人が使うんでしょうか？
記事によると、30代以下の人が人生で初めて使ったキャッシュレスサービスは、クレジットカードを抑えてSuicaなどの交通系ICが1位だそうです。たしかに、タッチするだけで改札を通れる手軽さは、他の決済サービスにはない大きな魅力ですよね。
でも、「Teppay」はQRコード決済。
わざわざスマホを取り出して、アプリを起動して、QRコードを表示して…という手間がかかります。普段、コンビニなどでモバイルSuicaをかざすだけで買い物を済ませている人が、この手間のかかる「Teppay」を積極的に使うでしょうか？
正直、僕はかなり疑問です。
高額な買い物ならクレジットカードがあるし、QRコード決済ならすでにPayPayや楽天ペイが市場を席巻しています。「PayPayを使いたくないから」という理由で、あえて「Teppay」を選ぶ人はいるかもしれませんが、爆発的に普及するイメージは、今のところ全く湧きません。
「Teppay」という人の名前みたいなネーミングも、ちょっと気になりますよね。買い物のたびに「Teppayで」って言うのも、なんだか変な感じがしますし…。
とはいえ、Suicaが2020年代後半に大きくバージョンアップするという話は以前からありました。今回の「Teppay」も、その大きな流れの中の一つなのでしょう。これから他の交通系ICがどう動くのかも含めて、引き続き注目していきたいなと思います。