東京オリンピックでも採用、なにかとよく聞く”バブル方式”とはなにか


オリンピックが近づく中、それに合わせて「バブル」という言葉もよくメディアで見かけるようになりました。

今回はそんな「バブル」とはいったいどういうものか、あらためておさらいしておきたいと思います。

バブル方式とはなにか

バブルというのは泡のことです。

バブル経済なんて言葉もありますが、あれも語源は同じく泡のバブルです。

実態がともなっていない、というような意味合いで使われています。

このオリンピックがらみでなにかと聞くバブルはそういうことではなく、泡で包むという意味合いとなっています。

バブルというのは、数十人のグループを泡のように膜をはり、外界と遮断しながら行動するようなことをいいます。

あくまで移動の方式です。そのためバブル方式と呼ばれます。

実際になにかでコーティングしているわけではないです。

スポーツ、とりわけ国際試合のスポーツではこういったバブル方式が昨年から使われるようになりました。

今回の東京オリンピックでも、バブル方式を採用し、選手スタッフには大きな行動制限がかけられることになります。

バブル方式のデメリット

もちろん行動制限がかかるわけで、そこにかかるストレスは甚大です。

また、どこまで外界との遮断ができるのか。

ショッピングモールに開店前に買い物を、ということで先月話題にもなりました。そうなると店員さんは接触しなければならないわけで、合宿所、競技中とどこまでバブル方式を徹底することができるのか。

UberEatsの選手村利用を容認という報道もあります。配達員と接触しなくてもいいような仕組みになるとは思いますけど、このあたりどこまで徹底されるのか。

また、国内への移動を考えると、完全なバブル方式には無理があります。飛行機は貸し切りにできませんからね。

感染していたウガンダの選手も、飛行機内で他の乗客から感染したという情報もあります。

同じようにバブル方式を採用しているサッカーのコパ・アメリカでは、無観客開催ながら選手、スタッフの間で感染者が広がってしまいました。

まぁ経済でもバブルというからには、いつか弾けるものですからね。東京オリンピックでのバブル方式が弾けないことを祈るばかりです。