ポケモンカード転売対策に「マイナンバーカード」導入へ!監視社会への扉と心理的抑止力


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

今日は、社会の仕組みに関わるような、ある興味深いニュースがありましたのでお話ししたいと思います。

ポケモンカードの転売対策に「マイナンバーカード」を活用

大人気の「ポケモンカード(ポケカ)」の販売において、転売対策としてついに「マイナンバーカード」を活用するというニュースが発表されました。

「転売対策にマイナンバーを活用する」というのは、アイデアとしては誰でも思いつきそうですが、なかなか民間企業が踏み込めなかった領域だと思います。

これまでも、例えばジャニーズ(現SMILE-UP.関連)などの人気アイドルのコンサートチケットでは、高額転売を防ぐために徹底した本人確認が行われてきました。
しかし、「ただのモノ(商品)」を買うために、大人が厳格な身分証明書を提示する機会というのは、日常ではほとんどありませんでした。

これまでの身分証といえば運転免許証が主流でしたが、免許を持っていない人は保険証など別のものを複数用意しなければならず、お店側の確認も大変でした。
しかし、国民全員に割り当てられているマイナンバーカードのICチップを読み取れば、瞬時に正確な本人確認ができます。「この人は確かに本人であり、今日すでにこの店でポケカを買っていないか」をシステムで簡単にチェックできるわけです。

私は昔からマイナンバーカードの活用推進派です。
今はまだ「住民票を取る」「確定申告をする」といった限定的な場面でしか使われていませんが、今回のように民間レベルで「転売対策」などの実用的な場面に活用されていくのは、とても良いことだと思っています。先日お話ししたマクドナルドの「ちいかわ」ハッピーセットの転売問題などにも、応用できるかもしれません。

マイナンバーがもたらす「見られている」という抑止力

ここで一つ、非常に重要で面白い心理的なポイントがあります。

例えば、マイナンバーカードを「ピッ」とかざして買ったポケモンカードを、そのままメルカリで高額転売しようとしたとします。
たとえシステム上、そのカードとメルカリのアカウントが直接紐付いていなくても、なんとなく「マイナンバーをかざして買ったものを転売したら、どこかでバレて捕まるんじゃないか?」という心理的なプレッシャー(抑止力)が働きませんか?

もし本気で転売を撲滅しようと思えば、メルカリの登録IDとマイナンバーを紐付けることも技術的には可能です。「誰が買って、誰が転売したか」をシステムで追跡できるようになるわけですから。

これは、先日お話しした「監視カメラ」や「万引き対策」の話と全く同じ構図です。

監視カメラがあるから、あるいは「店員さん(人の目)」がいるから、悪いことができない。
パトカーが走っているのを見ただけで、みんな自然と車のスピードを落とす。

それと同じで、マイナンバーカードという強力な国家の身分証を間に挟むことで、「システムに見張られている」という感覚が生まれ、出来心での転売を防ぐ強い抑止力になるのです。

「監視と安全」を選ぶ社会へ

問題は、「そういった監視の目を強めることを、社会(私たち国民)が良しとするかどうか」です。

個人のプライバシーや「国に管理されることへの気持ち悪さ」を重視する声も根強くあります。
しかし、最近の世の中の動きを見ていると、私の予想(あくまで個人的な予想ですが)としては、社会は間違いなく「監視を強め、システムで不正を見張ることで、生活の安全や公平性を担保する」という方向へ進んでいくと思っています。

個人のプライバシーの懸念は、安全や利便性の前に、ある程度置き去りにされてしまう(許容されていく)のではないでしょうか。100年後にはまた価値観が変わっているかもしれませんが、直近の数十年間はそういうトレンドになる気がします。

今回のポケモンカードの事例をきっかけに、他の業界や企業でもマイナンバーを活用した新しい仕組みがどんどん導入されていくかもしれません。
民間企業が試行錯誤しながら、新しいルールやテクノロジーの活用法を模索していく様子を、今後も注目していきたいと思います。

今日は、ポケモンカードの転売対策とマイナンバーの活用についてお話しさせていただきました。