これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
最近、電車に乗ることが多いのですが、ふと感じたことがあります。「最近の電車の『弱冷房車』、昔よりも暑くなっていないか?」ということです。今日はこの「弱冷房車」の体感温度と、そこから見える世の中の変化についてお話ししたいと思います。
昔よりも「弱冷房車」が暑く感じる理由
もちろん、今年(または去年あたりから)急に暑がりになった私の個人的な感覚のせいかもしれませんが、どうも最近の弱冷房車は「涼しい」というより「結構暑いぞ」と感じることが多いのです。昔は弱冷房車でもそれなりに涼しかった記憶があるのですが…。
なぜ昔よりも冷房の効きが弱まっている(と感じる)のでしょうか。考えられる要因はいくつかあります。
1つ目は、「節電・節約(環境への配慮)」の意識が高まっていること。
2つ目は、「エアコンハラスメント(という言葉があるかはわかりませんが)」など、過度な冷房による体調不良(いわゆる冷房病)に対する声が大きくなっていること。オフィスが寒すぎる、家族間でエアコンの温度設定で揉める、といった話はよく聞きますよね。
公共交通機関の温度設定というのは本当に難しい問題です。
炎天下を10分間歩いて汗だくで乗車してきた人と、涼しい地下街のカフェから出てきて30秒で乗車した人とでは、同じ温度でも体感の快適さは全く違います。多様な人が乗る空間で、全員にとっての「ベストな気温」を決めることは不可能です。
そう考えた時、鉄道会社がクレームを回避するための最適解は、「弱冷房車はクレームが来ないギリギリまで温度を上げる(冷やさない)」ことなのかもしれません。
「弱冷房車が暑い」と文句を言われても、「暑いのが嫌なら、普通の冷房車両に移ってください」と案内すれば済む話ですからね。逆に冷やしすぎて「弱冷房車なのに寒い!」とクレームが来るよりは、よほど理にかなっています。
ヨーロッパの熱波と、空調の「個別最適化」の難しさ
エアコンといえば、最近ヨーロッパでは記録的な熱波が到来し、死者が出るほどの猛暑になっているというニュースがありました。
ヨーロッパはもともと夏でも涼しい気候の地域が多いため、一般家庭にエアコンがないことが多いそうです。地球規模の異常気象(温暖化)が叫ばれて久しいですが、今年もその厳しさは続いています。
暑さ・寒さの感じ方は人それぞれですし、異常気象による極端な気候変化もある中で、「みんなが等しく快適な空間」を一つの車両で作るのはやはり無理があります。
もしかすると、「最近の弱冷房車が暑くなった」と感じるのは、私が暑がりになったのではなく、社会全体が「過度な冷房を控える」「多様な体感温度に配慮する」という方向に変化してきた結果の表れなのかもしれませんね。
今日は、電車の「弱冷房車が暑い」という私の素朴な疑問から、社会の変化について少しお話しさせていただきました。