大阪北部地震から一週間、あれから大きな余震はありませんが、だからといって気を抜いていいわけでもなく、大阪をはじめ近畿地方の方、心痛お察し申し上げます。
地震といえばデマSNS
さて、地震といえばもはや毎回恒例なのがデマです。
地震のデマというのはインターネット社会の今に限ったことでがありません。関東大震災でも多くのデマがあり、デマによってたくさんの人が殺されてしまったともいわれています。インターネットがない時代のほうが、デマかどうかの区別もつきにくく、もしかしたらデマの拡散力は強かった可能性もありますね。
デマSNSについてはこちらでも取り上げたので、興味ある方はぜひ。
今回の大阪での地震でもデマが多く飛び交いました。
「京セラドームに亀裂」「シマウマ脱走」「電車が脱線」あたりが今回飛び交ったデマです。
動物の脱走については熊本地震のときもありましたね。熊本の時に脱走ツイートした人は「近くの動物園」という表記をしていたため、偽計業務妨害罪として逮捕されました。不安を煽ることで逮捕ではなく、動物園の業務を妨害した、ということです。今回のシマウマについては、非常に悪質なものではありますが、発信者が逮捕されない方向になるのではないかという見方となっています。
京セラドームに関しては、階段が亀裂のように見えることから拡散されたようです。悪意があったものなのかどうか、ちょっと定かではないですね。
リツイートは罪なのか
リツイートしている人も悪意があってリツイートした人もいるでしょうし、危険を知らせるためにと善意でリツイートした人もいるでしょう。
善意でリツイートして、嘘の情報を発信したとみなされる可能性はあるのでしょうか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180624-00010000-kantele-soci
こちらの記事によると、偽だと知らずにやった場合は罪にはならない、という弁護士の見解が紹介されています。ただ、悪意があった場合は共犯扱いで立件されたケースもあるようですね。
現実的に、多くのリツイート数になった場合、ひとつひとつそれを警察や検察がチェックして悪意があるかないかを見極めていく、というのもちょっとイメージわきませんけど。
現在はインターネットと嘘の情報に関する法律が偽計業務妨害罪くらいで、こういった災害時でのデマについてまだ法整備されてないようにも感じますよね。もっとも警察や消防に迷惑をかけた時点で適用されるわけなので、現在の法律でも十分カバーされてはいるんでしょうけどね。
災害を利用した悪質詐欺にも注意
屋根の修理だったり義援金だったりと、悪質な詐欺も過去の事例ではあったそうです。
地震というのはなかなか経験するものではないですし、不安もあります。そういった不安に付け込むわけです。
一軒家の人とかも、周りの住人はみんな屋根を修理しているとか、あなたの家の屋根がおかしくなってるみたいなこと言われたら、なんか信用しちゃいそうですよね。
こういった消費者トラブルにも注意しなくてはなりません。
ただでさえ余震で不安なのに、こういった人為的な不安までかけられるというのは本当に迷惑な話ですね。