ブラウン管の基礎技術が発明されたのは1897年です。その後、多くの技術革新を経て、現在の映像技術が確立されました。
その中で、一時期話題を集めた3Dテレビや、VR技術など、映像も進化はしているものの、基本的には2Dである1枚絵のディスプレイが主流ですよね。
今後、いきなりテレビの形が大きく変わるかというと、もうしばらくこのままなような気もしています。実はVRのように自分の意志で自由に映像を動かせるというのは魅力的な面もありながらも、情報を扱うメディアとしてはやはり十分な加工や編集をしてそのままの形で伝えることができる2Dの映像の方が便利であり、合理的であるかのように感じるからです。
とはいえ、だからといって映像の楽しみ方が限定されるという意味ではありません。
AR技術とのコンビネーション
VR(仮想現実)ではなく、AR(拡張現実)もまた、多くの可能性を秘めている分野です。
メガネであったりスマホをかざすであったりと、何かをいったん挟まないと可視化できないのが難点ではありますが、そのあたりがスムーズにいけばVRよりも身近なテクノロジーとして生活に馴染んでいくと思います。
未来のサッカー観戦が熱い! Youtubeなどのサッカー映像が机の上で3D化するAR技術(bouncy) – Yahoo!ニュース
この記事で紹介されているような、サッカーの試合を机の上で3D化するというのも面白い技術ですね。これは実際のサッカーの試合をサッカーゲームのテクノロジーを介して行うもので、リアルタイムでの視聴は難しいかもしれません。ですが、たとえばeスポーツでしたら、こんな感じでゲームを机の上で見るということが可能になるかもしれません。スポーツだけでなく、格闘ゲームやレースゲームなんかもこんな風に机の上でリアルタイムで見ることができたら面白そうですね。
脱映像の可能性
例えば音楽のコンサートもVRで販売されていたりもしますけど、それはあくまで1視点においてのみ有効な形です。それはそれで面白いことではあるんですけど、現在のVR映像は既存の映像をVRっぽく見せているに過ぎません。
今回のサッカーのAR化もそうですが、あくまで最初は映像なのですが、そのあとそれを3Dモデリングに落とし込みます。なので厳密にいえば撮影した映像ではないということです。そこがちょっとおもしろいなと感じています。
音楽のコンサートも、ステージセット、機材から、メンバーやお客さん、スタッフまで全部3Dモデリングして表現できれば、机の上でライブハウスを再現することもできますね。次世代のライブ映像って、現在あるような2Dのものもあれば、こういう新しい技術のものもでてくるんじゃないかなと思っています。ARを使えば、まさに文字通り机の上にライブハウスが、VRを使えば実際にライブハウスの中にいるかのような、ということで応用もできちゃうところがいいなと思うのです。
もっとも、一度映像から3Dに落とし込むということで、その精度をどれだけ高められるかにも関わってくることですけどね。それこそ髪の毛一本から再現するくらいの化け物スペックPCが必要になるかもしれないですけど、100年後くらいならできちゃうかもしれません。
となると、超えるべきハードルとしてありそうなのは、先日もブログで触れたバーチャルユーチューバーみたいな存在なんですよね。実際の人間を再現するよりかはハードル低いですし。と、そんなこんなで僕らバンドマンの最大のライバルって、実は将来的にはバーチャルユーチューバーなんだろうなとちょっと思ったりしています。少なくともITに関しては地の利があるということです。
まぁちょっと極端な話ではありますけどね。そう考えると、面白いですよね!