1万円硬貨を13万円で販売ってどういうこと?意外と知らない記念硬貨


あまりメジャーではないかもしれないですが、実は日本の硬貨はみなさんの財布に入っているもの以外にも存在します。

それが記念硬貨です。

今年は平成三十年ということで、天皇陛下の在位30年を記念して1万円硬貨が販売されることになりました。

1万円硬貨を13万8000円で限定販売 天皇陛下の在位30年記念 – ライブドアニュース

純金製ということで、13万8000円もするみたいです。高い!と思う人もいるでしょうが、不変であるゴールドの価値に加えメモリアル硬貨のレアさもあるので、まぁアリな金額かなぁとは思います。(※ゴールドの価値についてはけっこう興味もあって、いつか気が向いたらまとめようと思います)

実はいろいろある記念硬貨

1964年に東京オリンピックを記念して1000円、100円の銀貨が発行されたのが、はじめての記念硬貨です。実はいろんな種類のものが発売されていて、ワールドカップなどのイベントごとや、瀬戸大橋や関西国際空港のオープン記念でも発行されています。

天皇陛下の在位何年というのも何度か発行されていまして、なんと80年代に発行された天皇陛下在位60年の記念硬貨は、10万円硬貨です。日本の歴史の中でももっとも額面の大きな硬貨だったことでしょう。これも金貨で、販売額と額面が同じになっています。しかしこの硬貨は当時の金の価値に対して額面が大きかったこともあって、偽装効果も多く出回り問題になりました。なんとこの効果、1000万枚も流通したそうですよ。見たことないなぁ。

お札と硬貨の違い

記念の硬貨は発行されますけど、記念のお札は発行されていません。コインに比べるとお札のほうが耐久性がなく、長期保存には向いていないなどの理由もあるかもしれません。

ただ、お札と硬貨には材質の他にも決定的な違いがあります。それが発行先です。硬貨は日本政府が発行していますが、紙幣は日本銀行が発行しています。これはお金をよく見るとちゃんと書いてあります。つまり硬貨は政府が主導して好き勝手できちゃうわけで、こういった記念硬貨も発行できるのです。両方とも同じお金ではあるんですが、紙幣は銀行券です。それ自体には価値がなく、日本銀行の信頼と、資産の裏付けがある中で安心して紙きれに価値を見出すことができるということですね。

記念硬貨の買い方

もちろん2020年の東京オリンピックの記念硬貨も発売しています。

記念硬貨は銀行にいっても買えるものではありません。最近は造幣局のホームページから買うことができます。

造幣局

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ちょっと見てみると、こんな硬貨まで売ってるのかとびっくりしますね。普段の生活の中で記念硬貨をおつりとかでもらうことってほぼないから、なんか不思議な感じがします。