以前、音は凶器であるという内容のブログを書いたことがあります。
音というのは空気の振動のことであり、その振動を使ってモノを壊すことができるのです。これは音によってコンピュータのHDDを壊すことが可能、という内容のもので、興味のある人はどうぞ。
人体へダメージを与える音響兵器
音というのは、それこそ銃弾が飛んでくるわけではありません。証拠も残さずに、こっそりと相手に攻撃することも可能なのかもしれません。
2017年にキューバのアメリカ大使館職員に対して音響兵器が使われた可能性があるということで、調査が進められています。記事によると、
患者の症状については「頭部に衝撃を受けたことがないのに持続的な脳震盪(のうしんとう)の症状が続く」と描写、再発防止策を講じるためには原因の究明が欠かせないと指摘した。
とされています。
実際にはマイクロ波による攻撃だった可能性があることがわかった、ということでした。マイクロ波って、電子レンジのアレですよね。前にガンダムSEEDかなにかでマイクロ波を使って地上の人たちを消滅させる恐ろしい兵器が登場してたような記憶もありましたが、未来の兵器として応用することも可能なのでしょうか。
身近にある音響兵器
音響兵器といわれてもなかなかイメージしにくいかもしれませんが、実は周りにもたくさんあります。
その一つがモスキート音です。繁華街のビルなどに人がたむろしないように不快な音を出し続けるのです。新宿BLAZEの隣のビルなんかそうですよね。公園などでも若者がたむろしないように設置されてるところもあります。
人間は不快に感じる音、というのがあります。
音響兵器というとモスキート音や大きな音などがあり、もちろんそれらも不快な音の一つです。
軍隊で導入されている音響兵器としてはLRAD(Long Range Acoustic Deviceがあります。もうすでに実際に使われているものです。非常に指向性の高いスピーカーで、音の弾丸を狙い撃ちできるような感じですね。音とはいえ長い間照射し続けると危険なようで、威嚇や制圧目的でしたら数秒程度の照射にしなければならないそうです。また、災害時など遠くの特定の場所に音を届けることができるので、防災無線といいますか、防災スピーカーとしての応用も可能です。
音は目には見えません。それだけに、音の爆弾というのは怖いですね。