近年は、電車の広告も画面によるデジタル広告が増えてきました。
デジタル広告は、最初の初期投資に関しては液晶ヴィジョンなどの用意でお金がかかりますが、広告の差し替えが容易なことと、時間帯などでも頻繁に広告を変えられるという、管理に関してはとても簡単にできます。
また、映像にもできるので広告としての波及効果は紙のものよりもあるかもしれません。流石に電車なので音を流すわけにもいきませんけど、なにかそういうマルチメディアと組み合わせるような形で、広告も進化していきます。
アナログの利点を活かせるか
アナログとデジタルの構図はここ数十年言われ続けていることでもあります。
音楽でもそうで、CDが売れない!CDを買って!というところはアナログとデジタルの構図にも近いかもしれません。(もっとも、CDもデジタルなんですけど、モノという意味でね)
電車の中吊り広告は減少気味ではありますが、液晶ヴィジョンを使ったデジタルの広告に対して、紙の広告はまさにアナログです。
最近、ネットで本物の布団を使った中吊り広告の記事がでていました。
電車に”本物の布団”使った中吊り広告 ふかふか素材に「触ってしまった」と反響 企業の制作意図は
これはなかなかおもしろいアイデアですね。まさにアナログ広告のメリットを活かす模範解答のような広告です。触感に関してはなかなかデジタルでは表現しにくいところもあり、布団のような肌に直接触れるものに関しては、販売でもネットよりも実際に触って決めたいと考える人も多いでしょうからね。
古き良き温かみで勝負するよりも、こういったデジタルではできないことにどれだけ注目できるかということを考えるほうがいいのかなと思います。
活かしかたはそれぞれ
同じようにデジタルとアナログという意味でたびたび登場する分野が雑誌です。雑誌はネット記事にだいぶシェアを持っていかれている感はあり、ここ数年は雑誌の廃刊もニュースになります。
付録つきの雑誌などやっているところは多いですが、こういった雑誌に付録をつけるというのもアナログ紙面ならではのやり方です。先日週刊少年ジャンプでマクドナルドのクーポンチケットをつけるというのもありましたが、そういうのもちょっと近いかなとは思います。
広告ですと、剥がす広告というのがあります。
通常、広告というのは勝手に持って帰ってはいけません。電車の広告など、芸能人の写真目当てで剥がされたみたいなことも前にニュースになっていましたが、それは窃盗になります。
そこを逆をついて、剥がす広告というのもデジタルではできないアナログの面白さですね。
剥がす広告はけっこう多くて、みなさんも駅などで見かけることはあるかもしれません。
音楽でも、なにかこういうモノだからこそできる面白さみたいなのがもっと出せると、CDを作る意味ってあるのかなとも思うんですよね。