年間数千億円分のロス?レアアースとはなんなのか


地球上にある貴重な資源というと、どんなものを思い浮かべることでしょう。

ダイヤモンドや金といった鉱物もそうですし、石油のような化石燃料もまた有限の貴重なものになってます。

それらの価値はもちろん相変わらず高いのですが、ここ数十年はレアアースもまた重要な資源です。

貴重なレアアース

レアアース、それにレアメタル、ニュースなどで近年ですと見聞きする言葉ですが、昔はあまりでてこない単語でしたよね。

レアメタルというのは文字通り貴重な金属という意味で、コバルト、チタンなどもそれに含まれます。その中の一つがレアアースで、これもまたかなり貴重な資源です。

レアアースというのは辞書を引きますと…

元素のうち、元素周期表の第3族に属す17種の元素総称スカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)に、周期表ランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15元素(ランタノイド)を合わせ17元素

となんのことやらという感じですが…

平たく言いますと、レアアースを他の金属にちょっと混ぜると、その金属の性能がぐんと上がる夢のような素材なのです。

このレアアースは、複雑化するコンピュータにはなくてはならないものであり、今後も需要は高まってくるものです。現在は中国が圧倒的シェアを誇ってますが、輸出を制限するなど世界のレアアース不足も懸念されるところです。

もちろんまだ知らぬレアアースも地球上には眠っているかもしれませんが、なんでも掘ればいいというわけではなく、貴重な資源をいかに再利用できるかというのも大事なテーマになってくるわけです。

電子廃棄物の再利用

スマホやパソコンなど、電子廃棄物が問題になっています。

世界で拡大する「電子廃棄物」の危機、国連などが対策呼び掛け(AFP=時事) – Yahoo!ニュース

そのまま捨ててしまうと、汚染などの問題もある他、貴重なレアアースも失われてしまいます。こういった部分をどう再利用できるかなのですが、どうしてもこれだけ大量生産の時代ですと、そこまで対応が社会としてできていないこともあるでしょう。

こちらの記事によると、2016年には世界で数千億円分の価値のある素材が失われたとのことです。

今後はレアアースをどう見つけ採掘していくかと、合わせてこの失われる貴重な資源をどう再利用していくか、それなしにコンピュータの進化は見られないでしょうね。