もし財布を落としたら…
それはもちろん見つかってほしいですし、落ちているものを拾ったら交番に届けますよね。
しかし、実際は財布は落としたらまず見つからない、見つかったとしても中のお金はなくなっていると思った方がいいです。
世界で財布を落としてみた
おもしろい実験があります。
世界40ヵ国355都市で、1万7303の財布を落としてみるというじっけんです。
世界中で1万7000個の財布を落としてみたら…いちばん返却率の高かった国は?(クーリエ・ジャポン) – Yahoo!ニュース
とても興味深い結果です。
こちらの実験はおもしろくて、あえて現金が入っている財布と空っぽの財布の両方で実験をしています。
もちろん中には、誰が落としたかわかるように名刺が入っています。
人に悪く思われたくない
記事内では、人間は他人からよく思われたい傾向がある、という心理面に言及しています。
こちらの実験によると、現金が入っている財布の方が、入っていない財布よりも返却率が高かったそうですが、そういったところによるものでしょう。
現金が入っていると、それを盗んだかのような心理状態になりますが、現金がなければそういう心理にはなりません。
現金入りの財布の方が返却率が高かったのは、そういうことですね。
モラル度による返却率の違い
また、国による返却率の差も取り上げています。
この差はモラル度にあるとあります。
低かった国では集団内でのモラルが強く、拾ったお金を家族とわけあわずに持ち主に返してしまうというのは、インモラルであるとすら捉えてられてしまうかもしれないのです
とあります。なるほど、モラルの矛先が違うということですね。
経済的な差については、スイスとチェコでの比較では差は見られなかったとあります。このあたり、もう少し突っ込んだ記事がほしかったですね。
いったい、日本は返却率がどうだったのか気になりますね。
こちらはあまり細かい実験結果情報が記事になっていなかったもので、若干わかりにくい文書だったのが残念ですが、この実験自体はなかなか興味深いものです。
ちなみに、連絡をくれた人に対しては、「持ち主はその街を離れてしまったので、お金は募金するか、あなたにあげます」と返したそうです。