QUESTIONより:毎月CDをいくら分買う?サブスクリプション定額サービスは利益はでるのか


QUESTIONより

とある雑誌閲覧アプリを良く使っています。200誌以上の雑誌がわずかな月額で読み放題なのですが、雑誌1冊を作るコストと労力を考えると出版社サイドがよく許可したなぁと不思議に思ってしまいます。 これはどんなカラクリなのでしょうか……あやめ先生教えて下さい!


現在は音楽だけではなく、書籍や動画サービス、さらには居酒屋やラーメンにいたるまで、サブスクリプション、要するに定額サービスが広まりつつあります。

個人的にもこの定額サービスには注目していて、ブログでもたびたび登場させている話題です。

どうして定額サービスに?

たしかに、定額サービスは安価な場合が多いです。サービスにもよりますが、音楽も月1000円くらいですよね。CDシングルの金額から考えると、これは劇的に安い金額であることがわかります。

どうしてこんなにも安いのでしょうか。

考え方はいろいろあると思いますが、自分の場合はこう考えます。

利用しているユーザーが100人いれば、月1000円ということで10万円の売り上げになります。では、その100人はそれまで合計で月10万円分のCDを買ったでしょうか。

もちろん買ったかもしれません。100人のうち5人くらいは、毎月1万円くらいCDを買ってるかもしれません。しかしそれでも5万円です。残りの95人はどうでしょう。というのが、毎月繰り返されるわけです。

トータルで考えると、月1000円を徴収する方が、CDを売るより高い収益が見込める可能性があると考えられます。もちろん実際のところ、どうなのかはわかりませんけどね。

では、サービス自体は利益がでているのでしょうか?

まぁいろんなところの関係者から聞いた感じでは、そんなに利益はでてないという話もチラホラ。ネットフリックスは好調みたいなので、ものによるのかもしれません。

変わりゆくスタイル

雑誌に関しても、今は多くの情報をインターネットで得られるため、雑誌の売り上げは減少しているといわれています。そうなると、こういったサービスも選択肢としては大いにアリとなります。

漫画村に代表される違法サイトへの対策という意味もあるでしょう。摩天楼オペラの楽曲も違法サイトには山ほどアップロードされていますが、AWAやAPPLE MUSICなどに登録されている楽曲を、登録している人はわざわざ違法サイトでは聞かないでしょう。そういう違法のサービスを使う人は、そもそも有料サービスには登録しないだろという考え方もありますが、漫画村への対抗サービスは、アクセスを遮断することよりも、安価で使いやすい公式のサービスを導入することにもあるのです。

音楽もそうですが、もしかしたら雑誌の方が苦しいかもしれません。

無料で読める良質なWEBマガジンも増えている昨今、ライターもそちらに流れざるを得ない人も多いことでしょう。そういった中で、こういった雑誌の定額サービス化は苦渋の決断かもしれませんね。

サービスが変わる背景に、ライフスタイル、考え方が変わりつつあります。そこでどう自分のスタイルで乗り切っていくか、というのが課題なのでしょうね。変えたくないもの、変えざるをえないもの、変えたいもの、このあたりを自問自答しながらやっていかなくてはなりません。

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