普段生活をしていて、ハードディスクを処分することってあんまりないかと思います。
ですが、古いパソコンなど捨てるときなど、一応ちゃんと知っておきたいこともあります。
ハードディスクは、中身を消去するのが難しいものなのです。
ハードディスクの完全消去は難しい
うっかり大事なデータをごみ箱にいれて…なんてことはあるかと思います。実はごみ箱の空にしたくらいですと、データの復元はまだまだ可能なのです。
データを消しているようで、消えているように見せかけているだけだからです。
実はハードディスクの消去というのはけっこう難しくて、専門的なソフトを使ったり、分解して物理的に壊すとか、そういう話にもなってくるわけです。
なので、実は大事なデータを取り扱った場合は、ハードディスクの処分についても気にしなくてはなりません。誰かがうっかり復元して、大事なデータの流出なんてこともあるからです。
企業であったり行政であったり、一般人が扱わないような重要なデータを保管している場合もありますからね。
個人でそれを完璧にやるのは大変なので、だいたいそういうときは専門の業者にお願いすることになります。ハードディスクをしっかり処分してくれるところがあるのです。
そんな業者から漏れたデータ
先日、ハードディスクを処分する業者がそのハードディスクをオークションサイトに流していたという事件がありました。
その結果、神奈川県庁が扱う大事なデータが次々と流出するというとんでもない事態となりました。
横流しした人はあくまでハードディスクを売っていたわけで、情報を売っていたわけではありません。
自分自身もブックオフやヤフオクでハードディスクを買ったことはありますが、もともとどういうものに使われていたかも知りませんし、とくに復元することもありません。
ですが、今回はオークションで購入した人が復元してみたらなんと…ということで発覚した事件でした。
転売した男性は数多くのハードディスクを売りさばいていたようで、すでに知らずにそのハードディスクを使っている人は多いでしょう。悪用されてないケースも多いでしょうが、何があるかわかりません。
前代未聞の事件となりました。
こういった業者はもう信頼する以外になにも方法はありません。こういった個人情報などはこれからますます重要になってくるので、処分の際も気を付けないといけませんね。