トヨタが作る実験都市とはどんなもの?


トヨタが日本に実験都市を作る、ということで大きな話題になりました。場所は静岡県の裾野市です。ここにあるトヨタの敷地をそのまま街にするということです。

その名も実験都市「ウーブン・シティ」 、ということで、なんだかおもしろそうな動きです。まずは東京ドーム15個分の敷地にトヨタの社員とその家族、2000人から始めるそうです。

民間が都市を作る意味

街というのは、普通は企業ではなく国などがつくるものですよね。しかしトヨタは、ここで実験をしようとしています。

それが自動運転が当たり前にある街づくりです。

通常、法律で認められてないものは特区という形で、特別にここだけはOKとしてやるのですが、それは行政との連携が必要になります。言ってしまえばトヨタの私有地であり、法律的にクリアできてない自動運転に関することがらも、すべてかどうかはわかりかねますが、クリアできる部分がある、というところが民間が都市を作る理由になるのでしょう。

行政と共に行う街づくりはとても時間がかかりますし、大きな変革はもともとそこにいる人との確執もあることでしょう。こういった思い切りはやはり民間企業が主導したほうがいいケースもあるかなと思います。

そういった意味でも、こういった動きがただでさえ出にくい日本で、トヨタが先陣を切って始めてくれたことは、とても好感が持てます。

スマートシティ

この実験都市は自動運転に限る話ではありません。

室内用ロボットを導入したり、センサーで住民の体調管理なども行い、あらゆるものが常にインターネットにつながった状態になります。

燃料電池はすべて地下に作り、建物には太陽光パネルなど、いわゆるカーボンフリーの街づくりを目指しています。

公用語を英語にするといった発表まであり、2021年から作り始めるということで、どういった形になっていくのか、とても興味深いですね。