Mac Proが発売開始!メモリ1.5TBの有効な使い方を考える


パソコンは、昔はメモリが1Gになるっていうのだけで驚いた時代もありました。

ここ10年くらいはメモリもだいたい8Gから32Gくらいで落ち着いたところもあります。

もっともパソコンの性能はメモリがすべてというわけでもないんですけど。

Mac Proが発売開始

新型のMac Proがついに発売になりました。

前回はゴミ箱型なんていわれ、今回はチーズ下ろしなんていわれてます。デザインの話です。

性能もさることながら、その金額もまた話題になっています。なんと最大でメモリを1.5テラ積むことができます。自分の仕事用に使っているパソコンは16Gなので、まったくもって差がありすぎます。

どんな感じなのか、想像もつきません。

もっともこのMac Proは金額がすさまじく、最大にアップグレードするとなんと700万円を超える金額になります。その内訳は、グラフィック、そしてメモリの最大スペックにより、それだけで400万円くらいのアップになってしまいます。

すさまじいですね。誰がどんな仕事をするために買うのでしょうか。ヒカキンさんは買ってましたが。

メモリ1.5TBの使い方

パソコンにはハードディスクやSSDといったデータを保存する領域があります。それとは別に、メモリがあります。パソコンだけではなく、スマホもそうです。

写真などデータを保存するのが記憶領域ですが、メモリというのはいったいなんでしょうか。

実はメモリは長時間保存することができません。パソコンの電源を落としてしまったら消えてしまう仕組みになっています。

パソコンの動作を補助するためにある機能です。ハードディスクなど記憶領域は長時間の保存はできますが、その読み書きスピードに難があります。メモリはそれが超高速なので、作業をするときにメモリに一時的にデータが保存され、それを扱いつつハードディスクなどに書き込みをするような形で、間に立って補助する仕組みになっているわけです。

メモリがあればあるほど、より大容量のデータを扱う作業がしやすくなるということです。

逆に言えば、文字を書くだけとか、大容量のデータを扱う必要がない仕事であれば、メモリはOSを動かす最低限のものでも問題ないということです。

メモリ1.5TBのまともな使い方

このメモリ1.5TBですが、どういう人が使いこなせるのでしょうか。音楽の仕事だと、よほど大量のソフトシンセを動かすとかであればいいんでしょうが、それってかなりよほどの話です。

メモリがあればあるほど、たくさんのソフトウェアを同時に起動することができます。動画編集も、それ一つだけ起動するわけではなく、同時にいくつもソフトウェアを動かす人もいるでしょう。そういうときにいいかもしれません。

例えばゲームをしながらそれを録画する、というのも大量のメモリが必要です。 そんなときにはメモリがあるに越したことがないわけですが、それでもどうでしょう。16GBでもゲームしながら録画できそうな気もしますけど、やったことないのでわかりません。

あとは仮想デスクトップといって、パソコンの中で別のパソコンを動かすようなことをしている人は、かなりサクサク動くようになるでしょうね。とはいえ、このあたりも個人だとどこまでやる人がいるかなぁというところではありますが。

数年前にメモリが128GB詰めるパソコンというのが話題になりましたが、正直なところ128GBですら何に使うんだろうという感じもしています。今回の1.5TBはロマンはありますが、リアルな話、けっこうネタ商品なのかなと思ってます。APPLEもネタで買ってくれる人がいたらラッキー、くらいに思ってるんじゃないかなと。

昔はCPUやメモリなど右肩上がりで必要スペックが増えていきましたが、ここ10年くらいはそれが落ち着きました。次の10年もそこそこ落ち着くと思っていますけどね。