地図あれこれ2選「なぜ北が上?」「意外と大きな日本列島」


近所の地図でも世界地図でも、日常的に地図を見る機会はそれなりにみなさんもあると思います。

車を運転する方はカーナビもありますし、スマホの台頭はむしろ地図を生活により身近な存在とさせたように感じます。

今回はそんな地図にまつわるお話を2つほど取り上げたいと思います。

なぜ北が上なのか

たまに駅の地図など、わかりやすくするために北が上ではなく、現在の位置関係をもとにした方位となっている場合があります。

直感的にはわかりやすいですが、脳内の地図と照らし合わせたい場合は逆にわかりにくいケースもあります。

カーナビも、常に北を上にしていないと混乱する人もいれば、進行方向が上じゃないとわかりにくい人もいます。

現在、頭の中でイメージする地図はみなさん北が上だと思います。現代においてはこれは世界共通です。

古い記事ですが、Gigazineになぜ地図は北が上なのかというものがあります。

なぜ地図は「北」を上にして描かれるのか?

こちらによると、北極星をもとに方位を決め航海するようになったあたりから、北を上にするようになったとあります。その昔はそういった取り決めもなく、古代エジプトは南が上であるという記述もあります。なかなか興味深いですね。

さて、こちらは見慣れた日本近海の地図です。

これを180度ひっくり返してみますと。

なんだか別の世界に来たような印象になります。日本海が超巨大な湖のようにも見えますね。いつも見ているものも見方を変えると印象も変わるということで、不思議なものです。

意外と大きな日本

現在、みなさんがよく目にする世界地図はメルカトル図法によって作られています。

地球というのは丸い球体です。それを一枚の紙で地図を表現するのはなかなか難しく、メルカトル図法というのは角度を重視して作られた世界地図です。

通常の地図だと、一直線で結ぶのが最短距離のように感じますが、実際は地球は球体ですので、少し遠回りするように移動するのが一番最短距離になっています。

メルカトル図法というのは、角度を重視して作られたもので、航海するときに直感的に使いやすいメリットがあります。しかし、どうしてもそれだと地図がゆがんでしまい、上、下の部分は面積が大きく見えてしまう問題があります。

ちなみに、面積を重視したモルワイデ図法というものもあります。

同じくGigazineに、最近興味深い話がありました。

「意外とデカい日本列島」などメルカトル図法にゆがめられていない本当の国の大きさが分かる「The True Size Of …」

日本をメルカトル図法の状態で違う位置に持っていくと、地図上ではどのような大きさになるかというものです。

日本は世界地図だとほどよく真ん中にいますので、そこまで歪んではいません。詳しくはGigazineの記事を見てほしいですが、日本列島を別の場所に持っていくと、意外と大きく表示されることがわかります。

同じように、北の方にある国を違うところに持っていくと、意外と小さく表示されます。

当たり前の話なんですが、けっこう盲点。なかなか面白いですね。