2000年問題とか有名ですが、世の中にはこの年になるとテクノロジー的に、法的に、制度的になど、いろいろな理由があり大きな切り替えのあるタイミングがあります。
特に今年はオリンピックイヤーということもあり、外国人観光客が多く訪れることを見越して多くの制度が変わるタイミングでもあります。
今回はクレジットカードの2020年問題のお話です。
2020年の3月で変わるクレジットカード事情
みなさんは日常的にクレジットカードは使いますか?
自分はもう長いこと多くの支払いを現金ではなくキャッシュレスのサービスを使うようにしていますが、PayPayなど未対応なところも多く、やはり頻度としてはクレジットカードが一番多いかもしれません。
そんなクレジットカードですが、支払い方もそれぞれで、サインをするところもあれば、暗証番号を入力するところもあれば、サインレスで何もしないで支払いがされるところがありますよね。
その中でもサインというのが昔からはとても一般的なものではありました。しかし、みなさんの体感ではどうでしょう?最近、ちょっと減ってきた感じしませんか。
サインは磁気ストライプを読み取る形、暗証番号はICチップを読み取る形で手続きを行っています。
ですが、実はこの3月末にクレジットカード2020年問題というのがありまして、3月いっぱいで、すべてのレジをクレジットカードはICチップへ対応させなければならなくなります。
磁気ストライプはなくなる?
なぜクレジットカードのIC化が進められているのかというと、磁気ストライプの磁気情報を読みとる、いわゆるスキミングという被害が以前世界中で横行しまして、不正利用が後を絶ちませんでした。
海外でクレジットカードを使うときは要注意、と昔は特に言われていました。飲食店などカードをどこかにもっていって決済するときもありますが、そんなのもってのほかということです。目の前でやってくれ、という話です。
ではこの2020年ですべての手続きをIC化することができるのであれば、もうクレジットカードの磁気ストライプはなくなるのでしょうか。どうでしょう、海外のこともありますし、将来的にはなくなるかもしれませんが、すぐにはなくならないかもしれないですね。
クレジットカードのエンボス加工(文字のデコボコ)も、ガチャンと物理的に紙を押し付けてカード番号を控えるための名残りでして、今でもそれが残っているところを見ると、磁気ストライプももうしばらくは残るのかなと思います。
とはいえ、近年はカード番号を表に記載しないカードも増えてまして、今後淘汰されていくものとして、エンボス加工、表のカード番号、これに加えて磁気ストライプという感じでしょうね。
そのかわり非接触型、タッチ決済用の機能が増えていくことになります。見た目が大きく変わることのないクレジットカードではありますが、時代も変われば機能も変わるということで、より安全に、便利なものへなっていくといいですね。