東京都の人口が、なんと1400万人を突破したそうです。
これはもちろん初めての突破です。東京にこんなにも人が集まった経験はなく、これからどういった弊害がでてくるのか、心配です。
東京一極集中
東京一極集中についてはこれまで何度かブログで取り上げているテーマです。
日本の人口もこれからゆるやかに減少するであろうと見られている中、海外からやって来る方も受け入れる体制となっています。しかし街の様子を見てみるとなんだかんだで日本国内から東京へ人が集まっているように思えます。
東京、といっても結構広いですが、この集中した人口のほとんどは東京都心部であると予想されます。
新築の戸建ももともと一軒だったであろう土地を3つにわけ細長い住居にして販売するなど、地方の人が見たらびっくりするような建物も当たり前のようにあります。
高層マンションも次々と建設されていますし、これまで工業地帯だった場所や埋立地にもどんどん居住区が広がっていますし、東京の人口はまだまだ増えそうな余地は残っています。
東京に行くしかない現実
もちろん東京という街が好きでここを選び住んでいる人もいるかと思いますが、おそらく全員がそうではないでしょう。
どうしても経済の中心地も政治の中心地も東京で、エンターテインメントの中心も東京で、何をするにもここにこなければ始まらない、という現実があります。
経済やエンタメの中心地を動かすのは難しいですが、政治は無理やり動かすことができます。首都移転計画なども以前は話題になりましたが、それでもなかなか現実的なことではありません。
人が集まるところに文化が生まれ、お金が生まれる。お金と文化があるところに人が集まる、という構図は簡単に覆せることではなく、東京都心部に人を集めつつ、その周りへ緩やかに人が流れていくような60年代、70年代の都市づくりから脱却するのは難しいでしょうね。
総リモート化による地方分散は夢物語
もしこの日本で、リモート化できる仕事はすべてリモートで、となれば、理屈で考えると東京にすまなければならない理由の一つがなくなります。
日本中、世界中のどこにいても同じように仕事ができるのであれば、東京にわざわざ住む必要もなくなりますよね。
理屈の上ではそうで、たしかにネット関係で仕事をしている人であえて地方に移り住む方もいます。今回のコロナによる生活や仕事の変化はそういった効果を生み出す可能性もあるかもしれません。しかし単純にそう事が運ぶかというとそうもならない気もしていて、どのタイミングで転換期を迎えるのかというところですね。