環境保全のため、ここ数年世界ではいろいろな試みが行われています。
しかし、コロナによってそういった活動にも影響が出てくる可能性があります。
ストローは必須アイテム
いわゆる回し飲みにより感染が広がるという例もあり、そもそもだれが触ったかもわからない食器を触ること自体どうなの、という空気感になるかもしれません。
そうなった場合は、飲み物を飲む際にはストローは必須アイテムになってくることでしょう。もちろん紙ストローのような環境にやさしいストローもありますが、まだ普及には至っていません。この夏は残念ながらプラスチックのストローは飲食店でも家庭でも需要が増すかもしれません。
エコバッグは危ない
海外ではエコバッグが主流になり、ビニール袋はもう使わないと聞きます。しかしコロナ禍においては、スーパーでエコバッグの持ち込みを禁止するところもあるとか。
これはエコバッグはちゃんと各家庭でどのように扱っているか不明であり、そういったものから感染が広がるという懸念があるからです。
そこまで気にするか、という気持ちもありますが、日本では皮肉なことに、まもなくビニール袋有料化がスタートします。袋は有料、でもエコバッグは禁止なんて世の中になってしまったら、ちょっと困ってしまいますね。
こういったことは他にもゴム手袋、ビニールによる遮断幕など、山ほどあります。状況次第では大量生産、大量消費に戻らなくてはならないでしょう。
化石燃料、燃やすしかない
これは前にも書きましたが、今年の夏は猛暑です。そして社会はマスク着用必須になります。
でも三密対策で窓は開けなければなりません。
このあたり、いわゆる3密対策ってみなさんどこまで本気で言ってるのかなと思っているのですが、春のアンケートによると実現可能、実現不可能というアンケートがありまして、その中で窓を開けるのは実現可能(やっても苦ではない)というのが圧倒的多数でした。
これ真夏でも真冬でも窓を開けるということ、わかってるのかな。
そもそも暑い、マスクで暑い、窓開けて暑い、エアコンがんがんつけるしかない、電気が必要、こうなったらもう化石燃料、燃やすしかないよね。今はたしかに脱炭素推進ということはわかりますが、おそらく今年の夏は昨年までの脱炭素についてはトーンダウンせざるを得ないでしょう。最近はテレビだけではなく、コロナ以降はこの脱炭素という言葉すら目にしなくなりました。
もうすでに30度越えの地域もでていますが、本格的な夏はこれからです。
現代社会において、コロナは皮肉な存在
今回のコロナというのは思わぬところをあぶりだすという話は何度もしていますが、この環境問題についてもそうです。
しばらくはビニール袋やプラスチック製のごみなどの増加が世界的にみられる可能性もあり、化石燃料についても真夏や真冬はそれに頼らざるを得ません。こういった環境問題に対して明確な答えが出せていないままにコロナ禍がやってきてしまったことを、こうして皮肉なことに、そういったものに頼らざるを得ない社会をあぶりだすかのごとく、まずは最初の関門である今年の夏をどう乗り切るかに注目が集まります。