先日、古墳が掘り起こされ、埴輪が持ち出されるという報道がありました。
そちらの思わぬ犯人が明らかになったわけですが、タケノコ掘りにきた家族連れがついやってしまった、ということのようでした。
埴輪持ち去り タケノコ掘りの子供「貴重と思わず」(産経新聞) – Yahoo!ニュース
それにしても、古墳ってちょっと掘ればそういうものが出てくるんですね。
たくさんある古墳
古墳というと重要な遺跡ですしなんだか厳重に守られているようなイメージありますよね。
ですが、実は古墳って世の中にはたくさんあります。ありすぎて、そんな厳重にバリケードが張ってあるわけではありません。なんとその数は16万基に迫る勢いです。
今回は奈良の古墳でニュースになりましたが、一番多いのは兵庫県で、2万弱の古墳があります。
また、古墳というと東京近郊に住んでいる人はあまり関係ないと感じる人もいるかもせませんが、東京にも古墳はあります。いわゆる東京都心部にも古墳は山程ありまして、もしかしたらみなさんがお住まいの地域にも古墳はあるかもしれません。
ただ、東北や北海道にはあまりないそうです。
持って帰ってはいけない
これは古墳にある文化財だけの話ではないですが、そもそも落ちているからという理由で勝手に持って帰ってはいけません。落ちているものを拾って自分のものにしたら、占有離脱物横領罪という罪になります。
一般的には警察に届けて、一定期間持ち主が現れなければ、その都道府県の所有という形になります。
とはいえ子供は貝殻やきれいな石など集めるのが好きで、そういった経験は誰もがしていることと思います。貝殻に関しては、生きた貝ならば密漁になり違法となりますが、個人の趣味で貝殻を少し拾うくらいですとそれは罪にはなりません。それだけに、こういった古墳などがある公園では、うっかり重要なものを拾って持って帰らないように周知徹底が必要です。
タケノコ掘りはしていいの?
実はこのニュース、気になったところは別のところにあります。
古墳のある公園でタケノコ掘りをしていた子供が拾ったということですが、公園でタケノコ掘りってしていいのか、という問題です。
自分の庭や所有している山ならまだしも、公共の場でのタケノコ掘りはどうなんでしょうか。
ちょっと調べてみたところ、たとえ国の所有地だろうと、個人の所有地だろうと、勝手にタケノコ掘りをしてタケノコを持って帰ったら、それは窃盗となるようですね。実際に所有している山に勝手にタケノコ掘りがきてトラブルになる、なんてことも多く存在しています。
ちなみに虫などはたとえ誰かの所有地だったとしても、虫は所有物とみなされなようで、また違うそうです。
もちろん、ちゃんと許可を得ているタケノコ掘りイベントでしたら問題ありませんけどね。
子供がやったから穏便に…ともいきません。
うちの近所にもちょっとした竹林がありまして、そこもタケノコが出てくるんですけど、しっかり掘られている形跡があります。大きなマンションの敷地か隣接している公園のものなのかよくわかりませんが、どういう形でタケノコ掘りが行われたのかは謎です。でもこういうケース多そうですね。