先日、ボロボロになった1万円札をつなぎ合わせて使用したお爺さんが逮捕されたというニュースがありました。
本人としては悪意はなかったようで、もったいないという気持ちからそうしたようです。
しかしこれは「変造紙幣」にあたります。
お札に関してのルールを、この事件を機に見直してみましょう。
硬貨に手を加えるのはNG
日本では、硬貨に手を加えるのはNGです。
「貨幣損傷等取締法」という法律があります。
海外だとOKの国もあります。
アメリカでは実際に使っている硬貨を薄く伸ばしてお土産にするようなサービスもあります。
ディズニーランドでもコインを伸ばして加工するサービスありますよね。
日本では硬貨を伸ばすのはNGなのでディズニーランドは向こうが用意するコインを伸ばしています。
ちなみに政府が発行している硬貨は法で禁止されていますが、日銀が発行している紙幣はこの適応外です。
ですが紙幣を改造したものを利用する場合は「変造紙幣」にあたり、それは偽札に相当するものとなります。
今回の事件はそれで捕まってしまったのです。
ボロボロのお札は変えてもらえる
長く使うとどうしてもボロボロのお札もでてきます。
流通している中で、こういったボロボロのお札は回収し新しいものと変えられているようです。
また、通常利用している中でも、お札は紙ですので、やぶれちゃったり濡れたりすることもあるでしょう。
それでも、銀行に持っていけば交換してもらえます。
紙幣は、どんなにボロボロになってもその価値が失われることはありません。
バラバラになった場合も価値は残る
では、ばらばらになってしまった紙幣はどうなるのでしょうか。
例えば1万円を二つに切って、ボロボロになったので新しいお札にしてください、といって2万円になるわけではありません。
ちゃんとルールがあります。それはボロボロのお札の面積によって決まります。
面積が3分の2以上であれば全額交換です。5分の2以上~3分の2未満ならば半額に。それ以下だと交換できません。
シュレッダーにかけちゃっても、全部持っていけばどうにかなるかも。
燃えてしまったりした場合でも、鑑定してOKならば変えてくれるみたいです。灰になってどこかに飛んで行ったらどうしようもないですが。
お札はよくできているので、ちゃんとわかるようになってるということです。
東日本大震災では10億円以上のお札を変えたという話もあります。
うっかりポケットに入れて洗濯しちゃった、みたいなことはありがちな話。泣き寝入りはせず、銀行へ!