QUESTIONより:リモートワークできないと世間に肩身が狭い


QUESTIONより

こんにちは。 質問というか最近の悩みです。 職業柄テレワークやリモートワークができないので、世間に対して肩身がせまいというかなんだか悪い事をしているようで辛いです。 8割減の残り、希少な2割の方だと思って頑張るしかないんでしょうか。


今はなにかとテレワーク、リモートワークという働き方が叫ばれています。しかし、世の中にはすべてそういったことで代用できる仕事ばかりではありません。

また、リモートワークなどで代用できない仕事ほど生活に密着している仕事でもあり、多くの人を助ける仕事でもあります。

社会的距離という言い方

ソーシャルディスタンスという言葉はここにきて一気に有名になった言葉ではありますが、一般的には人と人との物理的距離を保とう、という意味です。しかし日本語でいうところの社会的距離というのは、なにやら物理的な距離というより、もっと社会的な距離のようなイメージもありますよね。

そういったところから、まずこの言葉をフィジカルディスタンスに変えるべきではないか、という議論もあるそうです。

しかし個人的にはこの社会的距離というのは言い得て妙だなと思ってまして、つまるところ人と人との距離というのは、たしかに物理的な距離もあれど、それはイコール社会的な距離というところも意味しているように思えます。

本質的には同居してない家族であったり、友達との距離も保つ必要があり、これまでつながりだと思っていたところを物理的に距離をとる、という意味も含んでいるはずです。

ですが、この現代においてそれをどこまでつきつめるのか、難しいさじ加減があるように感じます。

社会的な分断

この世に生まれしものは、残念ながらもとより公平ではありません。

貧富の差もありますが、男女差、障がいによる差、人種による差、職業による差、当然ありますよね。

今回のコロナウイルス騒動で最終的に一番怖いのは、この社会的な分断がよりくっきりいと色濃くでることです。これまでもそういった差はあれど、その差を出すことをはよくない、という風潮が数百年かけて世界的にようやく出始めた頃合いではありました。ここでまた時代が逆戻りするのではないか、というのが、ちょっと心配です。

現在、そういった兆候が少しずつ見え始めています。

長引けば顕著になる

自分自身もバンドマンとして今は何も表立った仕事はできていませんが、スーパーやドラッグストアの店員さん、ごみ収集や配送などの仕事をしてくれている人、さらには電気や水道などインフラにかかわる仕事をしてくれる人がいて自分の生活がなりたっています。

さらには万が一、自分がコロナにかかったり、その他病気にかかったり、ケガなどすれば医療従事者の方のお世話になりますし、犯罪などに巻き込まれれば警察の方のお世話になります。

働かなきゃいけない人は、コロナだろうがなんだろうが働くわけです。そういう人がいてくれるから、社会は成り立ちます。そこでそれをリモートワークにしろよという意見はお門違いですし、そういった職種に対して悪くいう意見は害悪以外のなにものでもありません。

今はまだ始まって数か月ですが、もしこれが長引けば、さらにいろいろなことが顕著に表れてきます。人心がマイナスの方向へ働けば最悪ですよ。店員さんや配送の方に対して悪くいうお客さんがいるという話がありますが、残念でなりません。

人にやさしく、人に感謝する社会を

質問者さんがどのような仕事なのか自分にはわかりませんが、毎回出勤しなくてはならないということはそれだけ感染リスクがありますし、もし同居されているご家族がいるのであれば、さらに心労もかかることかと思います。

どうしても仕事柄、やらねればならぬ仕事もあります。そういった業務につかれている方に対して、僕らは感謝をしなければなりません。

なぜあいつが、ではなく、お互いが人にやさしく、お互いが人に感謝する社会にならねば、このコロナ騒動を切り抜けることはできません。本当の意味で、人類の精神性の進化が問われている時代なのです。