新卒採用見送り、リモート授業、文化祭も中止、コロナ禍に問われる大学に進学する意味とは


このようなコロナ騒動は、だれもが経験したことないようなことです。

どの世代の人もそれぞれ影響があるわけですが、学生たちにとってはやはり受難です。

来年度の新卒採用見送りへ

すでにいくつかの企業が来年度の新卒採用見送りを発表しています。

いわゆる就職氷河期という時代があり、そのころに学生だった人たちもなかなか不憫な思いをされたでしょうが、今年大学4年生の人にとってもそれとは違う形ではありますが、やるせない気持ちでこの1年を送らざるを得ないでしょう。

旅行や航空業界はいくつか来年度の新卒採用見送りを決めているところがあるようですが、コロナの影響は向こう数年は続くでしょうし、現在大学生の世代にとっては厳しい時代になっていくでしょう。

講義はしばらくリモートになるか

医学部や看護学部などすべてリモートにできないところももちろんありますが、多くの大学は秋もリモートにするかもしれません。

小学校や中学校は学校は今後もう少し状況が悪くなっても登校という形はかわらないでしょうが、大学に関してはやはりリモートメインの流れは続きそうです。

もしかしたら、大学4年生の人は一度も校内で講義を受けず卒業してしまうかもしれません。こんなことが起きるなんて、学生も教授陣も誰もが思うこともなかったでしょう。

サークル活動、部活動、文化祭なども影響はでるでしょう。卒業式、卒業旅行なども、3月という時期もあり、厳しいタイミングかもしれません。

繰り返しになりますが、大学4年生の世代の方にとっては受難であるとしか言いようがありません。

大学に行く意味

昔ほど学歴社会という考え方もなくなりつつある現代において、講義はリモート、部活やサークル活動もなく、就職もできない。そんな状況の中で、大学に行く意味はあるのかと考える高校生もいるかもしれません。

全部オンライン授業になっているのに同じ学費を払うのか、ということに対して疑問を持つ気持ちもわかります。

自分は大学院で教鞭をとる側の人間ですので、やはりやるからにはリモートでも遜色のない講義をと思っていますが、学生側の気持ちもよくわかります。時代が一周回って、大学が、そして学生が、再び学ぶとはどういうことかを考えるような時代になっていくような気がします。

学生の方で悩んでいる人がいたら相談に乗るので、いつでも連絡くださいね。