公式サイトは来年終了へ、iモードはあまりにも優秀過ぎた


すでに2026年に終了が発表されているFOMAとiモードですが、それに先駆けて2021年秋にiモード公式サイトが終了することが発表されました。

iモードは役目を終えた

時代が変わればサービスも変わるということで、ドコモはiモードとFOMAを終了させ、ユーザーに次のコンテンツへの移行を進めています。

といっても、実際問題ほぼすべてのユーザーが移行を終えているとも考えることもできます。ガラケーを使うユーザーはいますが、スマホとの二台持ちが多く、ガラケーだけをメインで使う人は少数派です。しかし大多数のサービスや企業がスマホへ移行している中、その少数派の人たちは日常的にiモードのサービスを利用しているとも考えにくく、すでにこの2020年の段階でiモードは役目を終えていると考えることもできます。

新時代の礎となったiモード

iモードはインターネット黎明期を築き上げた平成を語る上で、欠かせない存在となっています。おそらく今後の日本のIT史の中でもいつまでも残るキーワードになることでしょう。

3Gの登場で携帯電話を通して多くのコンテンツを提供することができました。WEBサイトだけではなく、JAVAによるアプリ機能であったり、YouTubeのような動画サイトであったり、現代のスマホを中心とした世界を思い起こさせるサービスを次々に生み出しました。

その後スマホが登場し、4Gも標準化されるようになりましたが、iモードでできることは今思えばかなり多かったですね。それだけに、スマホが登場した当時はスマホなんて誰も使わない、という考え方が多く出てしまったのかもしれません。iモードとそれにまつわるサービスが優秀すぎたせいで、現在の日本のスマホ産業にブレーキがかかってしまったと考えることもできるのかも。

そんなiモードは今後は終了し、3Gの電波も停波することが決まっています。そのころには世界の通信事情はどれくらい進化しているでしょうね。