もはや前置き説明がいらないくらい浸透し、日本でもかつては流行語大賞にもノミネートされたGAFA、今回はあえて説明しますが、Google、Apple、Facebook、Amazonの4つの企業の頭文字をとった名称で、アメリカで、いや世界中でIT業界に君臨する大企業を指す言葉です。
先日誰かがGAFA会長と会った、というツイートが話題になりましたが、GAFAという企業があるわけではありませんので、そこは注意です。
圧倒的に強い
もちろんMicrosoftなどそれ以外にも大きなIT企業はありますが、2020年に置いてもこの4強を崩せるような気配はどこもありません。あるとしたら中国のIT企業かなと思っていましたが、やはりここ最近の動きを見るからに厳しいだろうと感じます。
この2020年代は引き続きこのGAFAを中心にIT業界にとどまらず、世界中で幅を効かせていくことになるでしょうね。
現在のコロナで世界中の経済が大きなダメージを追っていますが、それでもやはりこのGAFAは強く、Googleはおそらく広告事業の影響なのか減収していますが、その他はコロナでさらに好調といわれています。とくにAmazonはコロナで相当な利益を得ており、純利益が倍増という話もあります。
ピンチでも好調時でも強いのだから、もう止まりません。
GAFA分割論も出ている
しかし、この状態を誰もが良しと思っているわけではありません。
これは海外企業もそうですが、意外にもアメリカ自身も必ずしもこの状態を良しとしているわけではないのです。
やはり一部に圧倒的な利益と権力が集中することで、本当に正当なビジネスがそこにできているのか、という問題があります。アプリ手数料も最近話題になりましたが、それも同じような話ですね。どうしても胴元になると強さを発揮するということで、今後もこのまま圧倒的な力をつけていっていいのか、という懸念があるわけです。
また、あまりにもGAFAが強すぎて、新しいITベンチャーが苦戦をしているという話もあります。
そういった中、アメリカの民主党はかねてよりGAFA分割論を提言していました。今回のアメリカ大統領選挙でもう少し話題になるかなと思っていましたが、ここまではあまり話題になりませんでした。しかし、改めてアメリカ下院がGAFA分割を提言したという報道がありました。
共和党はもちろん反対していますが、あのトランプ大統領も実はAmazonが嫌いという話で有名です。裏には、もちろんビジネス的な話もあるでしょうけどね。
大統領選挙の結果次第で、2020年代のGAFAに影響がでることもあり得るのか、トランプ大統領も退院したし、大統領選挙は徐々にラストスパートです。