鬼滅の刃に思う、デジタル化によってなくなる職業と技術


鬼滅の刃の映画、相当な数字になっているようですね。

このコロナのご時世にここまでヒットする映画がでてくるとは思いませんでした。

現代ならではの過密スケジュール

今回の映画、かなりヒットしているようで一部では時刻表かという声が出ているほどの過密スケジュールで放映されているようです。

実はこの上映回数について、興味深い記事がありました。

劇場版「鬼滅の刃」の上映回数に元映写係が心配の声 かつての「映画館の裏側」を描く漫画が意外な結末に

映画は今でこそデジタル全盛期ですが、昔は映写機で巨大スクリーンに投影されていたわけです。その映写機もビデオテープのような小さいものではなく、ものすごく大きくて重いテープだったわけですね。

それをこのペースで放映し続けるというのは、なにかトラブルが起きてしまったときに大変なことになってしまうわけです。なるほど、デジタル全盛期の今だからこそ可能な過密上映スケジュールなわけですね。

なくなる職業、なくなる技術

たぶん自分が子供のころはアナログの巨大な映写機を使った映画だったんだと思います。しかし映画を見ていて、これはデジタルだ、これはアナログだとなかなか意識することはありません。

ちょっと調べてみると2010年代初頭の段階では90%近くがデジタルの映写機を使っているそうで、2020年の今はほとんどデジタルなのかもしれませんね。

アナログのフィルム式映写機はプロの映写技師と呼ばれる資格を持った人が扱います。その昔は高熱のライトを後ろからあてるわけですから、扱いをミスすると火事になるリスクもあったとか。そのため、昔は国家資格だったみたいですね。

その後フィルムの素材が変わりそういった資格もいらなくなり、現在はデジタルが主流になりフィルムという概念もなくなりました。それに合わせてこういったフィルムを扱う技術も不要になるわけです。

音楽のレコーディングも、昔は専用の磁気テープで行っていました。そのため、はさみで切ったり貼ったりしてつないで音楽を編集している時代があったそうです。自分はデジタル時代しか経験したことがありませんが、大きなレコーディングスタジオだと、まだテープの機材が残っています。

いろいろ便利になった反面、そういったわずらわしさもまた一興なのか。いや、でもこれはあとから感情的に言えることで、作業を考えるとそれはデジタルのほうが圧倒的に楽ですよね。

今はなにかとデジタル化が叫ばれる時代。どんな職業や技術がなくなっていくのでしょうか。