インターネット回線を使った映像配信ができるようになり、とても便利な世の中になったなと改めて思います。
しかしインターネット回線ならではの回線トラブルはどうしても起きてしまうということで、このあたりは次の課題になるでしょう。
テレビの配信トラブル
テレビだと配信トラブルが起きないのかという話になると、そういうわけでもありません。特に海外からの中継ですと、回線トラブルで止まることもあります。
しかし、日本国内のテレビは非常に安定した放送を行っており、放送が止まってしまうようなトラブルはめったに起きません。
こういった配信トラブルは、配信者側に問題があるケースと、受信者側に問題があるケースがあります。
テレビについては、例えば気象現象によってテレビのアンテナが折れるとか、そういったことがあればテレビを見ることができません。逆にいえば、そういった物理的トラブルがない限りは、安定した放送を見ることができます。
新しいテレビ、古いテレビに関係なく同じように安定した放送を見ることができるわけで、冷静に考えると相当な技術ですよね。
インターネットの宿命
テレビは、例えば全国民が同じチャンネルを見ても配信トラブルになる可能性は、仕組み上ないと思われます。
しかしインターネットはそういうわけにはいかず、全国民が同じ配信を同じプラットフォームで見た場合、やはり負荷がかかります。
先日のアラフェス2020は大きな配信トラブルはなかったようですが、先日の乃木坂46の公演はアクセス過多による配信トラブルがあったそうです。
こう考えると、YouTubeなどは相当なアクセスに耐えることが日々できているわけで、すごいものですね。まぁコロナによってYouTubeのアクセス数が増え、YouTube側も画質を下げるなど工夫をしているそうですが、インターネット上のサービスをトラブルなくやっていくというのは、相当な技術と設備投資が必要です。
テレビの役目
インターネット上のコンテンツが増え、今後は自分としてもネット上のコンテンツがテレビの領域へと食い込んでくると思っています。YouTubeもDAZNもテレビ放送も同じような感覚で見ることができるようになるということです。
同様に、テレビのコンテンツもネットの領域へ食い込みます。テレビ番組はネット上のサービスでアーカイブを当たり前のように楽しめるということであったり、ネット同時放送をするということですね。
お互いの距離が近くなる中、テレビとはなんだろう、テレビの役目とはなんだろうと考えると、やはりこの放送の安定度はテレビの利点です。この安定の背景はテレビ局の設備投資もありますが、国に割り当てられている電波があってこそとも思えます。
この強みを生かし、テレビ局はテレビ局の役目をしっかりと考えることに、テレビが将来も生き残る大きなヒントがあるように思えます。